Back

8月 11 2019

初めてのRasPiがZero W.さぁどうする!?

初めて買ったRaspberry Pi が図のような Pi Zero WH であった場合、名前の「W」からも分かるようにWiFiは使用できます。またGPIOのピンも付いて「H」います。しかし、LANケーブルが繋がりません。専用のディスプレイも、キーボードも持っていません。WiFiの設定が出来ないと他のPCから SSH(リモート)で入ることも出来ません。
さぁどうする!?

つまり、この状況で必須の事項は、まずWiFiの設定をすることとSSH の機能を有効にすることです。それも使用できるのは Pi Zero WH と microSD カード、さらにイメージを焼くのに使用するWindows パソコンだけです。

microSD カードにイメージを焼いたら・・・


  • そのままWindowsパソコンで作業をします。
  • 仮に、今microSDカードのドライブが F: と G: だとすると boot(F:) の方は Windowsで編集可能です。

  • 右図のように、ドライブ内で右クリックしたメニューの中から「新規作成」→「テキストドキュメント」と選択して次の2ファイルを作成してください。
    wpa_supplicant.conf
    ssh

    取り敢えず空ファイルのまま保存しておきます。
  • この時、注意しなければならないこと.txt が自動的に付けられるのに気がつかず失敗します。

  • 図のように、拡張子が .txt でないのでワーニングのダイアログが出ますが無視してください。

  • ファイルが揃ったところで、テキストファイル ssh はそのまま空白のままにして、wpa_supplicant.conf の方はもう一度開いて内容を書き込みます。

  • 前提として、これから接続するルータのWiFi情報を次の様に仮定します。
  • ルータのSSID : WARPSTAR-8FE884
    パスワード  : 0046D824FE72C

    country=JP
    ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
    update_config=1
    
    network={
            proto=RSN
            key_mgmt=WPA-PSK
            pairwise=CCMP
            ssid="WARPSTAR-8FE884"
            psk="0046D824FE72C"
    }
    

    通常は、psk=19f5f008061fd70d815cfa74377a73222e0e42df442f76225f73b30d9bd3fb18
    のように psk=”0046D824FE72C” を暗号化したものを使いますが、ここではまだ Raspberry のリナックスコマンドが使えませんのでパスワードをそのまま使います。

    もし他にリナックスが使えるようなら、暗号化してからコピーした方が良いでしょう。
    方法は・・

    $ sudo wpa_passphrase WARPSTAR-8FE884 0046D824FE72C
    network={
    ssid="WARPSTAR-8FE884"
    #psk="0046D824FE72C"
    psk=19f5f008061fd70d815cfa74377a73222e0e42df442f76225f73b30d9bd3fb18
    }
    

    psk= に生のパスワードを指定するときは「”:ダブルクォーテーション」で囲いますが、暗号化した場合は「”」は使用しません。


microSD カードを RasPi Zero に挿したら・・・


  • 電源を供給して、立ち上げます。
  • 問題は、IPアドレスが分からないことですが、スマホ用アプリの Fing などを利用して同セグメントのIPアドレスを表示するなどして特定してください。

  • Windows パソコンで2ファイルを作っておいただけで、WiFiが接続され、SSH が使用可能になっているはずです。
  • 既出の暗号化は、必ず後になってもやっておいてください。
Back