[前のページへ]
[目次へ]
[次のページへ]
掛川宿~日坂宿~金谷宿~島田宿~藤枝駅最寄り
2014年5月3日(39994歩/8時間31分)

前回ここから帰るときは工事中だった駅舎はすっかり新しく,木造瓦葺きのいい雰囲気になっていた(左・左写真=8:43)。
何か催し物があるらしく歩行者天国の準備が進む駅前通を,[
連雀西]交差点へ。ここから右手,東方向にスタートする(左・右写真=9:09)。

小さな川を渡り,[仁藤町]と言う信号を越えた右側に「きたはらクリニック」と言う医院がある。
この十字路を
右折する(右・左写真=9:17)。ここからが「
東海道新町七曲り」の始まりである。
七曲りの案内板には,由来とともに「
山内一豊」の名前が出て来る。
さらに,二筋目(交差点内茶色の舗装)「シミズ写真館」の角を
左折する(右・右写真=9:18)。

50mほど行くと右側に「塩沢機械店」という看板が見える(左・左写真=9:19)。この十字路を
右折する。
すぐに,突き当たり(に見える丁字路)になるので,
左折する(左・右写真=9:22)。

100mほど直進して倉庫前を道なりに
左折する(右・左写真=9:24)。
余り曲がりすぎて写真を撮り忘れたのだが,50m先の丁字路を
右折する。(2枚の写真の間)
[とまれ]標識のある十字路,「URBAN LIFE」と言うマンションの前を
左折する(右・右写真=9:26)

こうして,今日歩き出した元の道に戻ってくる(左・左写真=9:28)。
この先の葛川と新町の間には,門とその東側にあった掘り割りにかかる土橋があり,東からの敵進入に備えていたようだ。
逆川にかかる橋の手前,右側に「
葛川の一里塚跡」がある(左・右写真=9:34)

橋向こうは変則の十字路であるが右斜めに直進である(右・左写真=9:36)。
ここからしばらくは歩くことに専念できる。次のポイントは国道一号線との合流地点,[本村橋]交差点(右・右写真=9:53)である。

国道一号線を2km近く歩くと,右手川向こうに栄川中学校が見え,前方に歩道橋のある分岐(Y字路)が見えてくる(左・左写真=10:19)。
右手へとると旧東海道である。
「諏訪神社」の森の横で国道に合流する(左・右写真=10:25)。

合流してすぐに,再び右手の脇道に入る。国道一号線の「
223.9Km」ポストのある分岐である(右・左写真=10:28)。
小さな川を渡ったところにある丁字路の頂点に「
伊達方の一里塚跡」がある(右・右写真=10:33)。
江戸より57番目の塚で,先ほどの葛川のほか掛川市内には,佐夜鹿,大池の合計4カ所あったとある。

再び国道一号線に合流する(左・左写真=10:39)。
すぐ目の前に見えている高架は「国道一号線 掛川バイパス」(左・右写真=10:42)。
合流したばかりの国道一号線はここで右折してバイパスと合流し,我々の進む旧東海道は,旧一号線である県道415号線へと変わる。

しばらく側道を歩いて行くと神社が右手に見えてくる。「事任
(ことのまま)八幡宮」と読むことが分かった(右・左写真=10:57)。
ここの歩道橋を渡り,信号を左へ入る。
集落に入ると分岐点があるが右手へ直進する(右・右写真=11:02)。ここはもう日坂宿である。

坂を上っていくと左手に
高札場がある(左・左写真=11:07)。すぐ近くの「かはさ可や」(川坂屋)を見学,当時を忍ばせる風情を楽しめる。
さらに「
脇本陣 黒田屋」の前を過ぎ上っていくと,「
日坂宿本陣跡 扇屋」が門構えを残している(左・右写真=11:22/11009歩)。

宿内を半円を描くように右へ回り込んでいくと,旧一号線と交差しさらに現在の一号線高架をくぐって山中に入る(右・左写真=11:33)。
安藤広重の「東海道五十三次 日坂」が掲げられている(右・右写真=11:36)。この辺りの急坂を描いたものなのだろう。
中山道「牛の鼻摺峠」を思い出した。

急坂のあとはだらだらとした長い上り坂,しかし辺りはちょうど摘み時を迎えた一面の茶畑でほっとする。
(左・左写真=12:21 遠景の最も高い山に「茶」の大文字が・・・) また,「夜泣石跡」「芭蕉句碑」「涼み松」「妊婦の墓」「白山神社」「鎧塚」と途中休憩場所には事欠かない。
小夜(佐夜)の中山の峠には土産物屋「扇屋」がある(左・右写真=12:29)。

馬
残 に
茶 夢 寝
の 月 て
け 遠
芭 ぶ し
蕉 り
少し下ると掛川市から島田市に入る。
遙かに見下ろしていた国道一号線を見上げるほどに下りた辺り,アスファルト道の丁字路のすぐ手前に石畳の旧道がある(右・左写真=12:53)。
歩道を渡ると,さらに石畳が有り脇道に至る(右・右写真=12:54)。ここを右折して「間の宿 菊川の里」へ入る。

菊川の里会館前に,菊川の名前由来の石が置かれている(左・左写真=12:58)。
むかし付近の川から写真のような菊花紋の石がたくさん出土し川やこの土地の名前になったとある。
その菊川を渡り真っ直ぐ,次の峠に向け上っていく(左・右写真=13:01)。

しばらくすると,真っ直ぐだった道が右に急カーブする所に来る。ちょうどその角に旧街道の入り口がある(右・左写真=13:04)。
すぐに舗装路をひとつ横断して,さらに登っていくと旧道入り口で離れた車道が蛇行して近づいてくる。
少しなだらかになったかなと思うと,峠の休憩所に着く(右・右写真案内板の右手=13:25)。

峠の製茶所(諏訪原園茶舗)で土産の新茶を買い,ソフトクリームに舌鼓を打った後出発。
ほとんど平らな道をしばらく行くと,「
金谷の石畳」の案内板と「
東海道 金谷坂」の道標が見えてくる(左・左写真=13:50)。
この辺りはJR東海道線トンネルの真上になるようだ。
集落が近づくと国道(473号線)との交差のために出来た段差を迂回し住宅街を下る(左・右写真=14:06)。

坂を下りきると「
金谷大橋(西入口土橋)跡」の案内板があり,橋の北側に「休茶屋(やすみちゃや)たばこ屋善五郎」,
東側袂には「どじょう屋」(峠越え駕籠かき詰所)という一膳飯屋があったとある。
JR金谷駅横のガード(右・左写真)をくぐり,駅前の道路に出たところに「
金谷の一里塚跡」がある(右・右写真=14:13)。
金谷駅はどうやら旧東海道の真上に建っているようである。

一里塚から数百メートルで,「
脇本陣(角屋 金原三郎右衛門家)跡」の案内板を見て,
「JA大井川金谷支店」前の「
金谷宿 柏屋本陣跡」に着く(左・左写真=14:20/22218)。
「清水橋」を渡るとき,あまりに沢山の鯉のぼりに思わずシャッターを切った(左・右写真=14:31)。

大井川本線の新金谷駅入り口(右・左写真=14:39)。この辺りから「八軒屋橋」の間に「
金谷宿川越し場」があり,
川越しの手続き所(川会所
かわかいしょ)や川越人足の詰め所(番宿)などがあった。
八軒屋橋を渡った袂にある案内板にはその様子が詳しく書かれている(右・右写真=14:45)。

間もなく堤防に上がると「越すに越されぬ大井川」に突き当たる。
左手へ少し行った昭和3年架設の「大井川橋」(鋼製トラフ構造 1026.4m)を渡る(左・左写真=14:51)。
[大井川橋東]の信号を右折し,元の旧街道対岸付近に戻る(左・右写真=15:04)。

そのまま堤防上の県道を行く予定でいたのだが,交通量が多い割には道幅が狭く,
危険を感じたので,大きな石碑のあるところを左へ入る(右・左写真=15:07)。
堤防を下って旧東海道へ降りる(右・右写真=15:14)。「慶長の大洪水」(1604~1605)で決壊,島田宿のすべてを流し去って,
1644年(正保元年)頃までに完成したという「
島田大堤」であったことを案内板で知る。
当時の5733mのうち,現存する一部を歩けたことは幸いだった。

金谷同様の「川越し場跡」。こちらは当時を忍ぶ番屋や「札所」(人足が川札をお金に換えたところ)など沢山の建物が保存されている(左・左写真=15:17)。
緩やかにカーブを描きなながら進むと県道34号線に合流する(左・右写真=15:28)。

島田駅「駅西通り」との交差点(右・左写真=15:43/29166歩)。当初ここで一日目を終了し宿泊する予定で,実はホテルは目の前。
予定を延長して藤枝まで行くことにした。
駅前[本通り2丁目]の信号を過ぎると,一筋目と二筋目の中間辺りの街道左側(ホテル三布袋前)に,
「
島田宿上本陣村松九郎治家跡」がある(右・右写真=15:48/29627歩)。

真っ直ぐな本通りを東進すると,左へ少し折れている所に来る。この左側に「
島田の一里塚跡」がある(左・左写真=16:01)。
間もなく,[御仮屋]交差点で国道一号線と合流する。(左・右写真=16:15)

[道悦島西]という信号で左へ斜めに逸れていく旧道に入る(右・左写真=16:23)。この辺りはJR東海道本線六合駅最寄りである。
すぐに又国道へ合流する。また少し先で今度は右脇道へ入るので適当なところで右側側道に移っておく。
[一里山]という残り松のある分岐点を右手にとる(右・右写真=16:45)。名前のとおり一里塚が間もなくあるはずだ。

市街地を出て少し開けた所に松並木の残る広い歩道がある。その立派な松の根元に「
上青島の一里塚跡」の石碑がある(左・左写真=16:51)。
かなりの距離道なりに進んでいくと,大きく右にカーブする信号に来る(左・右写真=17:23)。
ここは左方の細い道へ入る。「鏡池堂」という御堂があり旧東海道の方を向いて建っている。

大分日も傾いてきた頃,広い車道を斜めに横断した旧東海道は,間もなく国道一号線に急接近して一旦右へ離れる(右・左写真=17:32)。
又ゆったりと左カーブしてついに国道一号線をかなり斜めの角度で横断する。
そこへ右手から駅前通りがぶつかったような五叉路[青木]交差点が本日の終点である(右・右写真=17:38/39994歩)。

ここから「藤枝駅」までは直線一本道。少し足取りが軽くなる。2時間のコースもほんの5,6分で「島田駅」に着く(左・左写真=翌日撮ったもの)。
本日の宿「ホテル セレクトイン島田駅前」。シングル5,000円ぽっきりで少し狭いが朝食が大変ご馳走であった(左・右写真=翌日撮ったもの)。

ここはホテルで聞いて出かけた居酒屋さん「和蔵」。常連客の人達と盛り上がってしまった。
ご主人も東海道を歩いて居られるよう(土山・水口・石部辺り)で間もなく京都に着かれるとのこと。楽しい夜を過ごすことが出来た。
(右写真=翌日撮ったもの)
[前のページへ]
[目次へ]
[次のページへ]
Todo Virtual Center