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京都三条大橋~大津宿~草津宿
2010年7月4日(36581歩/7時間30分)
さて、いよいよ東海道中の始まりである。曇り空の三条大橋に立つ(左・左写真=9:16)。
今回も中山道のときと同じく三条通は通らず、これが東海道と思い入れた細道を行く。
「
髙山彦九郎 皇居望拝之像」(左・右写真=9:18)。
群馬県の出身で1747年~1795年の生涯5回上洛し、出入りの折はいつも橋の上でこのように拝礼したとある。
脇道への入り方は、どことは決まっていない。昔は原っぱや林や道やらと雑然としており街道として定まってはいなかったようだ。
したがって、仏光寺住職にかつて教えてもらった「この前の細道が旧東海道です。」という言葉になるほどと思い入れているのである。
今回は「松井商店」とかかれたビルの角を入る(右・左写真=9:26)。
一つの決まりにしている通過点「
大将軍神社」の鳥居をくぐり(上・右写真=9:27)、境内を突っ切り左に曲がる。
次の丁字路(三条通から一筋入った通り)を右に折れ三条通と並行して進む(左・左写真=9:30)。
この通りを真っ直ぐに進むのだが、歩道のない交差点が一ヶ所有り、ここは三条通横断歩道に迂回する(左・右写真=9:31)。
白川を渡る石橋(右・左写真=9:36)。私はこの道の街道らしい雰囲気が好きである。
道なりに行くと、間もなく京への出入り口のひとつ「
粟田口」の名のとおり、「
粟田神社」にさしかかる。
余談だが境内、それも鳥居の真下がゴミ集積所というのはいかがなものか・・・。
少し先に、街道を教えてもらった「
仏光寺」がある(左・左写真=9:45)。
この先にも細道は続いているが、まもなく「都ホテル」の壁にぶつかり途切れる。
壁の近くにも三条通に出る路地があるが余りに民家の専用道のようなので仏光寺前を左に下る。
三条通に出たら「都ホテル」前を通り(左・右写真=9:48)、[蹴上]の信号を通過して九条山を上る。
峠を過ぎ、右にカーブしながら下り、京阪電車京津線(現在は地下鉄)の跡地がちょっとした広場になっている先に、
右に入る旧東海道が有る(右・左写真=10:07)。市内向き一方通行だが、車一台分の道幅しかない道を抜けてくる車が多いので注意を要する。
下りにさしかかり、勾配が少し急になった辺りの右、山手に「
亀の水不動尊」がある(右・右写真)。
急坂をほぼ下りきった所の交差点(左・左写真=10:19)。そのまま真っ直ぐに進む。
左折かなと間違いそうだった三叉路(左・右写真=10:24)。住宅が新しくなっており、道が拡幅されていた。
もとは黒いアスファルトの部分だけだった。
次の交差点、少しオフセットしているが直進(右・左写真=10:25)。
突き当たりに赤い屋根の建物が見えてくる(右・右写真=10:27)。ここで三条通と合流する。
JRびわこ線(旧東海道線)のガードをくぐってすぐの信号をを渡り、左の脇道に入る(左・左写真=10:31)。
一本道に沿って進んでくると、JR「山科駅」の駅前通りと交差する(左・右写真=10:49)。
さらに真っ直ぐ進んでいくと、国道一号線の側壁に遮られる(右・左写真=11:04)。国道が無ければ旧東海道は真っ直ぐである。
左に折れて少し行った所に歩道橋があるので、それを渡り、下りた所が街道の続きである(右・右写真=11:07)。
「
放光山 閑栖寺(かんせいじ)」の門前(左・左写真=11:13)。花崗岩に溝を刻んだ
車石が寺側に敷かれ牛車専用とし、
反対側は人馬用としたらしい。1803年心学者脇坂義堂が発案、近江商人中井源左右衛門が材を投じたとある。(三条大橋、大津札の辻間12Km)
少し上って滋賀県に入る。その先交番所の所で国道一号線に合流し、側道を行く(左・右写真=11:26)。
まもなく、国道が右カーブする所に歩道橋がある(右・左写真=11:43)。これを渡って旧道に入ると逢坂山うなぎの名所「かねよ」がある。
この辺で食事時になったら、ぜひほかほかの玉子がたっぷりのったうなぎ丼を食べてみると良い。
すぐに又国道に合流するのだが、そのまま左を行かず、信号を渡って国道の右側道を行く。
名神高速の高い高架をくぐりしばらく行くと、国道一号線と国道161号線の分岐に来る(左・左写真=12:03)。
道路標識の下の横断歩道を渡って、左の国道161の方に入る。
JRの上を通り、少し下っていくと右側に「滋賀労働局」と大きな文字の看板が上がっている。
この看板の手前が「
大津宿大塚本陣跡」である(左・右写真=12:15/14897歩)。
その他に肥前屋本陣と播磨屋脇本陣があったらしい。
少し行くと、京阪電車京津線が路面電車になりさらにその先に[京町一丁目南]という信号がある。
この辺一帯を「
札の辻」と言うが、この交差点は旧東海道への右折ポイントではない。もう一つ先の[
京町一丁目]を曲がる。
そして、そこを左に取ると「
北国街道」である(右・左写真=12:21)。
この先は大きな交差点もとりあえず真っ直ぐに進む。ちょっと左へカーブした後踏切がある(上・右写真 =12:43)。
踏切を越えると「
大津警察署」の裏を通る(左・左写真=12:46)。分かれ道があるが直進する。
さらに少し行くと、木曽義仲が没した地「
義仲寺(ぎちゅうじ)」がある(左・右写真=12:50)。
ちょうど西部やパルコのある「
におの浜」ショッピングポイントなのでちょっとコースから外れて昼食にする。
再び真っ直ぐに進んでいくと、枡形のようなクランクに来る(右・左写真=13:29)(右・右写真)。
この辺りから「
大津の七曲がり」が始まる。
突き当たりを
左折したところで小川を渡る(左・左写真=13:35)。
さらに進んで、今度は
右に曲がる(左・右写真=13:37)。
次は、この「加藤酒店」を目当てに
左折する(右・左写真=13:39)。
電柱のカーブミラーより上に一応案内板はあるのだがちょっと見にくい。
さらに真っ直ぐ行くと、今度はちょっと斜めに
右折である(右・右写真=13:42)。
この信号の有る交差点は、左へ行くと「
膳所城跡」公園へ通じる(左・左写真=13:47)。ここは直進。
次の
左折ポイントは要注意である。まず黄色いランプだけの信号が点滅している交差点で、
右手前に「清水工務店」の看板、右角にオレンジっぽい壁の建物を見つける。
次の曲がり角との中間ぐらいにある、確か呉服屋さん(左側)だと思ったが「中山道」と「東海道」の宿場地図を書いた手ぬぐいを売っていたので寄ってみた。
突き当たりを
右折する(右・左写真=13:59)。
さらに突き当たりを
左折する(右・右写真=14:05)。
曲がったのは七つどころではなかったような・・・。
まだ少し、ぐねぐねしながら進んで行くと、[晴嵐(せいらん)]という信号を通過する。このちょっと先に往時を偲ぶ松が数本残っている。
NECの工場(いまはルネサス)をぐるっと回って南の角に小さな橋が有る(左・右写真=14:21)。
通常は真っ直ぐ行ってしまう人が多いが、ある文献どおりここを右折して川沿いにちょっと行った所の橋を渡る。
当然JRびわこ線石山駅の壁にぶつかってしまうのだが、昔は真っ直ぐ行って駅の南口側で枡形になっていたというのだ(右・左写真=14:24)。
もちろん駅構内を迂回するのだが、南口を出て駅前ロータリーの向こうの道を左折する(右・右写真=14:29)。
次の信号[松原町西]を右折する(左・左写真=14:31)。これで元の道に戻ってくる。
正しいかどうかは分からないが中山道の時とはちょっとひねってみた。
石山の商店街を過ぎ、外れまで来ると[鳥居川]と言う信号に来るので左に曲がる(左・右写真=14:38)。
踏切を越え、瀬田川に当たる。「
瀬田の唐橋」である(右・左写真=14:44)。
渡りきったら[唐橋東詰]と言う信号を渡り、直進する(右・右写真=14:47)。
次に[神領(じんりょう)]という信号に来るがここもちょっと一ひねり(下・左写真=14:53)。
この信号は真っ直ぐ通り過ぎ(右側を行った方が良い)、数十メートル先、左の「石善 山村石材店」と書かれた建物の手前を左折する。
少し坂を上って赤い欄干の橋を渡る(左・右写真=15:01)。
この十字路の向こうにあるマンションのさらに向こうの丁字路を右折するのが旧東海道である。
登り坂が続くが下りになるとすぐ丁字路に当たるので左折する(右・左写真=15:09)。
しばらく行くと黄色いランプだけの信号がある(右・右写真=15:15)。小さな十字路で分かり難いがここを右折する。
曲がってすぐ左手を見ると瀬田小学校の校舎の一部が見える。(真っ直ぐ行き過ぎると小学校正門)
道なりに住宅街を行く。登り坂を上り詰めると広い道と交差する。JR瀬田駅前通りである。
この信号[一里山一丁目]の角には「
瀬田一里塚跡」の碑がある(左・左写真=15:28)。
さらに道なりに行くと、ちょっと変則的な十字路に来る(左・右写真=15:33)。そのままの方向に直進する。
新しい道路が交差しているところが多いが道なりに真っ直ぐ行けばまず間違いない(右・左写真=15:38)。
月輪(つきのわ)を過ぎ、しばらく行くと草津市に入る。すぐに「
狼川(おおかみがわ)」を渡る橋の袂に来る(右・右写真=15:55)。
ちょっと複雑な交差点だが、橋を渡って、川沿いの道を斜めに横切るように住宅地の方に坂を下る。
まもなく「
弁天池」のほとりを通る(左・左写真=15:58)。ちょっと休憩にはもってこいだ。
草津市の野路に来る。昔「松下道」と呼んでいたことがある、国道一号線[南田山]から現パナソニックにつづく道路を横切る(左・右写真=16:04)。
グーグル地図を見ていて気がついたのですが、どうも歩道が無いのはトンネルが有るからと言うことらしい。
野路の集落を抜けていくと広い道に出る。「かがやき通り」という名称らしいが、JR南草津駅に通じている(右・左写真=16:14)。
余り無理はしない方が良いのだが、この道を突っ切った向こう側に旧東海道を公園にした「
上北池公園」がある。
是非ここを抜けて本来の旧街道を歩きたいものだ。
[矢倉東]の信号で国道一号線を斜めに横切る(左・左写真=16:15)。
もう間もなく草津宿である。真っ直ぐな一本道を進むと欄干の端が常夜灯になった橋が現れる(左・右写真=16:29)。
新草津川である。天井川で草津市内を突っ切っている草津川を移設したものである。
「
立木神社」の交差点を渡り200mほど行くと、右側に「
草津市立草津宿街道交流館」なるものがある。是非立ち寄ってみてほしい。
さらに200mほどで「
草津宿本陣」である(右・左写真=16:40/36581歩)。ここも内部を観覧できる。
そして中山道との追分、トンネルが中山道である。JR草津駅には中山道を少し行く(右・右写真=16:43)。
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