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沓掛宿~軽井沢宿~坂本宿~横川

2008年8月13日(25394歩/5時間7分)



  中央本線、篠ノ井線、しなの鉄道と乗り継いで再び中軽井沢へ。さすがしなの鉄道は元信越本線だけあってよく整備された複線である。
  ちょうど昼に再び中軽井沢駅に降り立つ。日差しは強いものの、やはり軽井沢。ずいぶん吹く風が違う。

  美味そうな手打ちそばやさん「かぎもとや」が中山道角にある。お盆休みということもあってか、立ち待ちが出来るほど中はごった返していた。
  ざるそばで腹ごしらえをし、いよいよ今回のウォーキングのスタートである。(右・右写真=中山道・中軽井沢信号=12:28)

  数分歩き町並みが途切れる頃、小さな橋のたもとへ来る。ここを川に沿って右へとる。(左・左写真=12:32)
  緩やかな坂を下っていくと、しなの鉄道のガードをくぐってすぐのY字路を左手へ進む。(左・右写真=12:35)

  またすぐに、堤防へ上がる坂道、それに沿って進む平坦路、右へ折れ住宅街へ入る道の交差点に来る。 今までの文献や旅人の地図では、真ん中の平坦路を行くと先に橋が有る事になっている(グーグル地図でも橋が有る)。 ところが、そこは行き止まりになっていた(橋もない)。少し戻って坂道を上がり橋を渡る。(右・左写真=12:36)


  橋から10分ほども歩くとしなの鉄道の踏切が左に見える交差点に来る。(上・右写真=12:47、左・左写真=12:50) この先まっすぐの地道が中山道であるが、踏切がないため行き止まりとなる。 踏切を越え「軽井沢中学校前」信号も渡って18号線左側歩道を進む。
  「南原信号」から前方に高架が見える(左・右写真=12:54)。この高架をくぐったところが次の分かれ道である。

  次の信号「離山」で、左に逸れて「旧軽井沢」に向かう(右・左写真=12:56)。
  この通りは「離山通り」と言うようである。途中「軽井沢東部小学校」前にアーティスティックな碑がたっている(右・右写真=13:14)。

  さらにしばらく歩くと、よくぶつからないなと思うような交差点「六本辻」に来る。 直線の中山道を挟んで左に1本、右に3本の車道が交差している。おまけに信号がない(左・左写真=13:21)。
  旧軽井沢の中心に近づくにつれ観光客が増えてくる。ここは観光の交差点である(左・右写真=13:33)。 一瞬、中山道を見失ってしまった。

  ・・・と思ったら、なんと軽井沢宿は、馬篭や奈良井のような宿場町としての観光地というよりは、 その名の通り「軽井沢銀座」なのである(右・左写真=13:34)。
  人混みを避けたくて足早に出外れへ・・・。気がついたら「本陣跡の碑」を探し忘れてしまっていた。 100メートル足らずの事だが戻る気がせず、「芭蕉句碑」の前で休憩する(右・右写真=13:49)。(7299歩/13時46分)

馬をさへ ながむる 雪の あした哉 (芭蕉)

  日陰が嬉しい山間に入ってくると碓氷峠の入口とも言える二手橋を渡る(左・左写真=13:51)。
  さらにしばらく行くと[遊歩道]と表示された分かれ道に来る(左・右写真=13:54)。 この遊歩道が中山道である。左の道は車で峠まで行けるらしい。

  砂利道をしばらく行くと十字路にやってくる。左は車道に戻り、右は「見晴台」へ続いている。 直進し、新しく拡張され整備された道に入る(右・左写真=14:04)。
  途中、子供連れのお母さんに道を聞かれ、「この先は行き止まりですよ。」と言われ心配しつつ進むと、 確かに普通の人にとっては行き止まり、突然道がない。谷を見下ろすと確かに中山道はあった(右・右写真=14:14)。

  どこが道か迷うような所もあるが、明らかに人が踏み分けた今現在の中山道である(左・左写真=14:15)。
  こんな感じの街道をしばらく上っていくと、一旦車道に出る。ここには ∠中山道] の標識がある(左・右写真=14:26)。

  道路に上がって右手を見ると、道路向こうに杭が2本立っており、そこからまた山中に分け入る(右・右写真=14:26)。
  最後の急坂を上り込むと峠の「力餅そば みすゞや」の前に出る(右・右写真=14:32)。 ここは、車での観光客もあり、「見晴台」も近い。(10900歩)

  もっとも高い所に「熊野皇大神社」への石段が有り、入り口に長野県と群馬県の表示のある踏み石が埋め込まれている。 ここからは長い山中の下り道となる(左・左写真=14.35)。
  アスファルトが途切れるとすぐ、右下の谷川へ下りる道が有るが、昔は水を求めて下りたのだろうか。 ここは下りずに直進する(左・右写真=14:44)。

  ちょっと先にお地蔵さんのような祠がいくつか並んでいるところがある。 ここが旧中山道と「和宮道」と言われるもう一つの中山道?の分かれ道である(右・左写真=14:48)。
  茂みに分け入り、2、3分でまた分かれ道に来る。ここは標識が完備?!されている(左折 右・右写真=14:51)。

  今年の異常気象、ゲリラ雨のせいだろうか、細い道が土石流でえぐられたようになっていて、左右に飛びながら谷間を下る(左・左写真=14:55)。
  2、30分ほど歩いて少し小高くなっているところで、ぐるっと左から迂回してきた「和宮道」と合流する(左・右写真=15:13)。(12925歩)

  ここからは尾根づたいに進むことが多くなる。その分上り下りはするものの比較的歩きやすい。 立入禁止になっている脇道、これは谷間を下って碓氷湖の方へ向かう「明治天皇御巡幸道」である(右・左写真=15:47)。
  途中、坂本宿を一望できるポイント(右・右写真=16:23)。後ろには積乱雲と不穏な音、辺りはもやに包まれたようなっていた頃、ほっとした一瞬。

  この辺り特有の薄く割れやすい岩盤、ここから下の道は瓦を砕いて蒔いたような様(左・左写真=16:28)。 宿で聞いた話、亡くなった人も有るそうだ。
  左右に蛇行しながら最後の急坂を下りきると国道18号線と交わる。 左斜め向こうに見えるガードレールが途切れたところが中山道である(左・右写真=16:44)。 ここから、左斜めに下りていく。

  坂を下りきったところを左折し、突き当たり(浄水場)を右折すると、この大きなタンクの横を通る(右・左写真=16:51)。
  すぐに国道18号線に合流する。道路がまっすぐになるころ坂本宿に入り、さらに7、8分歩くと右側にひとつの本陣跡が有る(右・右写真=17:03)。 「上の本陣」とも呼ばれている。(22849歩)

  長い直線道路を進んで行くと、上信越自動車道の高いガードをくぐる。 さらに同じぐらい進んだところで18号線は右にカーブし、中山道は左へ入る(左・左写真=17:22)。
  S字に急坂を下ると右手から大きく迂回してきた18号線と再び合流する(左・右写真=17:25)。

  ここで、18号線は同じく18号碓氷バイパスと合流して右へ逸れていく。 中山道は、標識に県道92号線と表示されている方へ、ほぼ直線に伸びている(右・左写真=17:28)。
  坂を上り、しばらく行くと「碓氷峠鉄道文化村」へ続く三叉路にさしかかる(右・左写真=17:35)。 ここが、本日の終着点である。(25394歩/17時35分)


群馬県安中市松井田町横川443-6 電話:027-395-2157 FAX:027-395-2167

(詳しくは   中山道から駐車場ひとつ入った抜群のロケーション。里帰りしたような持て成しが嬉しい、 ホテルと旅館の良さを凝縮したような、まさに旅人の為の現代版旅籠である。

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