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京都三条大橋~草津宿

2006年10月8日(29901歩/6時間)


まえがき
  この区間は、実のところ間違いだらけのフルコース1回目、石山から逆に辿った2回目、 さらに粟田口調査の3回目、瀬田の唐橋から草津の写真が足らず歩き直した4回目とガイドができそうなくらいである。
  今回は、全区間を歩いた1回目をベースにその後の資料を加味して歩こうと思う。 粟田口は、三条通りではなく、都ホテルができる前には九条山へそのままつながっていた細道にこだわって出発する。   仏光寺のご住職、三条大橋東交番のお巡りさん、縄手通りで出会ったお孫さんを抱いたご主人、お話有り難うございました。

  三条大橋を出てすぐ、花見小路と東大路の中程に、左・左写真のような細い路地がある。 ここを入ると大将軍神社があるのだが、そこまで行かず10mほどですぐ左折をし(左・右写真)三条通と併走する路地を進む。 残念ながら路地には横断歩道がなく、信号を迂回することになるが、東大路の向こうに真っ直ぐ続く路地が見える。(下・左写真)

  この路地を進んでいくと、右・右写真のように、白川に架かる橋に出る。 (三条通から南へ初めての橋、2本目・3本目は明治維新にはまだなく、この橋と4本目のみであった)
  橋の向こうに続く道を進むとマンション?を迂回するように2回クランクするが、枡形のように感じる。  (グーグルマップではさらにそう見える)

  少し登りになるが、先に見える信号は平安神宮からまっすぐ下がってきた神宮道との交差点である(左・左写真)。
  その先に、道中の無事を祈願したであろう粟田神社の参道がある。 また路地のように細くなるが、仏光寺の前で三条通に出る(左・右写真)。
興味のある人は、先に進むとすぐに都ホテルに当たる。

  都ホテルの前にて、これから越える九条山、日ノ岡峠方面を望む。(右・左写真)
  このまま、右側の歩道を登っていく。峠付近に信号が二つ続いてあるが、 それを越え少し右に折れながら下ったところに次の信号が見えてくる(右・右写真)。 今まさに車が出ようとしている一方通行のわき道。
ここが、旧街道の入り口である。

  車一台がやっと通れるほどの道であるが、かなりタクシーなどが抜けてくる。 「旧東海道」の道標の向こうに、旧街道より先に峠を下りていく三条通が見える。(左・左写真)
  下り坂が急勾配になりかけた辺り、右側(山側)に「亀の水不動尊」がある。

  さらに急坂を下るが、交差している道路に惑わされず、まっすぐ降りきる。(右・左写真)
  その先、住宅地の中で、左折ではないかと思えるようなところに来るが、きわめて細い旧街道が直進している。(右・右写真)

  ここを抜けたところがまた分かりにくい。広い道に突き当たってしまいどちらかへ曲がりたくなるが、 よく見ると1mほどオフセットしているが直進できる(左・左写真)。
  少し手前で畑仕事をしていた人が「とにかく真っ直ぐ行くんやで」と教えてくれた意味がわかった。
  左・右の写真は、その路地のような旧街道を現在の三条通に出たところである。

  右・左の写真は出てきた路地を、向かいの「天智天皇御陵」側から振り返ったもの。 近くの交番のお巡りさんも「京都向きの東海道はあのコカコーラのとこですわ」と教えてくれた。
  上・右写真で、先に見える高架はJRびわこ線である。 この高架を過ぎたところで、山科駅の方に向かって三条通を左へ外れるが(右・右写真)、 この先は迷うことなく行ける一本道である。

  山科駅前(JR・京阪・地下鉄)を通り、四宮を過ぎ、 名神京都東インターチェンジの辺りで立体交差となる(左・左写真=パスタもワインもおいしい「 かな」さん)。
  突き当りを少し左へ行ったところに歩道橋があるので上から確認してみるとよい。 実際は車道がなければ東海道(中山道)はまっすぐなのだ。 歩道橋を降りたところが街道の続きである(左・右写真)。

  上・右写真のところから国道一号線の右側の住宅街をゆっくり登っていく。 しばらく行くと三叉路に出る。右・左写真は振り返ったものだが、右が今来た東海道(中山道)。 左の方へ向かうと南下して宇治方面である。
  さらに、足を進めると再び車の行きかいが見えてきて、名神高速道路の高架下で一号線に出る。 ここからは、国道の右側歩道を行く。


  逢坂山峠付近(大谷)では歩道橋を渡り、京津線と国道を越えて、旧道へ。踏切もあるが横断歩道がなく危険。
  峠では、信号に従って国道の右側へ移った方が安全。左側は先で歩道がなくなる



  1号線と161号線の分岐点。(右・左写真)
旧東海道(中山道)は、161号線(分岐点を左)へ進む。 旧道は161号線の左側歩道と国道のセンターライン付近までであったそうだ。(地元老人曰く)
  京町1丁目(札の辻)の信号で、旧道は右折(右・右写真)。左折すると「北国街道」となる。

  この辺りから道路左右に「旧東海道」の表示が多数掲げられている(左・左写真)。
  この先は、とにかくいかなる交差点もまっすぐに、まっすぐに・・・・・。   大津警察署の裏通りで膳所駅の方へ右折する道路と間違い易いが、直進(交差点右側に旧道地図あり)である。 しばらく行くと「義仲寺」の前へさしかかる。(木曽義仲、松尾芭蕉)


  さらに、真っ直ぐな街道を進んでいくと枡形のようなクランクにさしかかる(右・左写真) 西ノ庄という界隈である。しばらくして直角に左に折れ、小川を渡る橋のたもとに来る。 ここで、湖岸へ向かう(左折する)と3~4分で大津プリンスホテルである。
  直進し住宅地を少し右にカーブしながら進むと丁字路に来る。(右・右写真) ここを、右折する

  ほんの100mほどで、直進・左折の丁字路にさしかかるが、 ここでは電柱の上の方に左折するよう案内がある。(左・左写真)
  しばらく直進すると、また丁(Y?)字路にぶつかるのでここを右折する。(左・右写真) ここからは、最も長い直線に入る。近江大橋、膳所城跡界隈である。

  膳所城跡へ行く信号のある交差点を過ぎ、しばらく行くと、見慣れたコンビニの看板が目に入る。 旧街道を歩いていると余程国道と一致しているか、車の通りが激しいところでないとお目にかかれないが、 ここはもっとすごい。駐車場さえない街道ウォーカー専用とも言うべき風情なのである。 ここがポイント。これを過ぎ初めての黄色点滅信号(右・右写真)。ここを左折(案内がない)。

  私は、前回ここを直進してしまった。  国道が込んだとき、よく車で抜けていた昔からの思いこみもあった。曲がると、少し奥に案内地図が見つかる。
  左・左写真のようにもう一度右折すると後はややこしいところはない。
  何ヶ所か昔の名残の松並木が車道に出っ張って残っている。(左・右写真 関西日本電気石山工場付近)

  さらに行くと、JRびわこ線のガードをくぐる(測道あり)。 その先でもう一度、国道一号線のガードをくぐると石山商店街である(右・左写真)。 やっと長年の思いこみが解けて、旧街道が開通した。
  石山商店街を抜けると、ちょっと広めの十字路に来る(右・右写真)。 ここを左に取ると、踏切と唐橋たもとの信号などで慢性的に混んでいるのですぐわかると思う。

  いよいよ、「瀬田の唐橋」である。料理旅館もあり、瀬田川遊覧と洒落こむのも一興(左・左写真)。
  唐橋を渡りきると十字路になっている。そのまま直進して商店街を進む。

  しばらく行くと、「神領(じんりょう)」という変則的な十字路があり、左折する(右・左写真)。
  更にしばらく行くと、小高くなった赤い橋の手前、右側に旧道の地図がある。(トイレもあり)  赤い橋の向こうのビルの向こう側(右・右写真)を右折し、住宅街へ入る。  (橋を渡ったところは信号のある交差点。それを少し越えたところで、信号はない。)

  最初少し下った後は、緩やかな坂の住宅街を上っていく。 小さな峠越えをして少し下ったところで突き当たりになる(左・左写真)。 電柱の道路標識上に左折の案内板がある。
  ちょっと分かりにくい所なので詳しく解説する。次の信号のある交差点(左・右写真)は直進。 一般的枡形だとこの辺かと迷ってしまう。

  また少し行くと、ガードレールのある小橋を渡り、極端に狭くなる(右・左写真)。ここも直進。
  次の十字路は、右手奥の方に瀬田小学校の白い建物が見える(右・右写真)。 この小さな交差点を右折する。(そのまままっすぐ行くと国道1号線に出てしまう)
  これで、方向としては、国道1号線と併走する形で東へ向かうことになる。

  脇道などは気にせずにどんどんまっすぐ行くと、上り坂となり頂上で広い車道と交差する(左・左写真)。 この広い道を左へ行くとJRびわこ線「瀬田駅」である。
  右側の横断歩道を渡ると、突き当たりのお店の前に「一里塚跡の石碑」がある。 何度となく車では通っている道も歩くと新しい発見がある。

  平坦な道をしばらく行くと、少し下って変則的な十字路となる。 建物で先が見えないが、旧街道は少し左カーブしながら直進している。
  さらに、ちょっとした坂を上り詰めた、ため池がある広々としたところで、 車道と交差するが、ここも直進である。

  途中、常夜灯のあるところで草津市に入る。しばらくすると橋を中心に六叉路のような、 ややこしい交差点に来る(左・左写真)。
  歩道橋が車道と少し離れて架かっているので、そこを渡る。 堤防の道左右と左よりの直進の3本のうち、直進する少し低くなっている道(左・右写真=右側の道)へ進む。

  大きなため池を左に見ながら進むと、街道は右へ左へS字を描き、 しばらく行ったところで交差点に来る(右・左写真)。ここも直進するが横断歩道が無く注意を要する。
  この辺りは新しく開発されつつある「南草津駅」周辺である。 駅へ向かう新しい道路で分断された交差点(歩道がないので交差点とはいえないが)へ来る(右・右写真)。

  白い車の向こう側が小さな公園になっており、旧街道を記念して作られた。 「野路一里塚」の石碑が公園内にある(左・左写真)。街道はこの公園の裏(写真中縞模様のビル右側)へ続いている。
  そのビルの横あたりから見た旧街道(左・右写真=白いビルと茶色のビルの間)。 国道一号線を斜めに横切っていく。

  草津へ入る直前に旧道らしい風情のある橋(矢倉橋)を渡るが、 これは天井川であった草津川(本日到達点の追分けにあるトンネルが旧草津川)を付け替えた新しい川である。
  「立木神社」の交差点を越え、商店街に入るとまもなく「脇本陣」が右側にある。 食事も出来、ギャラリーなどにもなっている。

  少し先の左側に「本陣」があり、そのままの姿の内部が見学できる。
  本陣の前を通り過ぎたところで分岐点に到着である。ここには高札場があった。 トンネル(この上は旧草津川)は中山道、右折すると東海道である。 トンネルの向こうの商店街アーケードを出たところが草津駅前となる。

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