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NanoVNA-F V2をアンテナアナライザとして設定

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先日 NanoVNA-H に関するブログ(下記注釈)を書いていて、確認のためファームウェアをもう一度更新しようとした際に、書き込み途中で USBケーブルからの電圧が低く瞬停した。結果は推して知るべし、翌日配送で到着したのがこれ。


NanoVNA-Hをアンテナアナライザとして設定 これまで NanoVNAのページを作った(jh4vaj) に毎回助けられてきた。 今回自身の手引き書として再構成したもので上記オリジナルを手本としたものである。


測定する要素をラインごとに割り当てる [DISPLAY]


  1. 電源を入れ、画面上をタップすると左のメインメニューが表示される。[DISPLAY] → [TRACE] と進む。


  2. [TRACE 0] が選択されているのを確認し、前メニューに [← BACK] して、[FORMAT] を選択。[SWR] に割り当てる。


  3. [TRACE] から [TRACE 1] を選択し、前メニューに戻って、再度 [FORMAT]を選択。[MORE] → [RESISTANCE] に割り当てる。


  4. 同様にして、[TRACE 3] を [REACTANCE] に割り当てる。なお、[TRACE 2] はスミスチャートに割り当て済みなのでそのままにする。



周波数範囲の指定 [STIMULUS]


  1. メインメニューで [STIMULUS] をタップすると、周波数範囲の開始 [START]、終端 [STOP] の設定ができる。
  2. それぞれの項目で数字キーが表示されるので周波数を入力する。図では 1.2 GHz 帯の最下位として 1255 MHz を入力している。決定は [M] (MHz)をタップする。 勿論、1.255 [G] と入力しても良い。


  3. 少し、アマチュア無線の周波数範囲を外れた所まで表示出来るようにした方が、傾向が読み取りやすいと思う。
  4. 終了したら [← BACK] する。

計測精度の構成を行う [CALIBRATE]


  1. メインメニューから [CAL] → [CALIBRATE] と2回選択すると、右図のようなメニューが表示される。
  2. この時点で、下図 [OPEN] のターミナルを [PORT 1] に取り付ける


    左から [OPEN] [SHORT] [LOAD] である。

    また、付属している接続用の細い同軸ケーブルを使用するときは、ケーブルを介して取り付けた方が良い。

  3. この状態で [OPEN] をタップすると、少し間を置いて図のように [OPEN] にチェックが入る。

  4. これ以後、[SHORT]、[LOAD] と順にターミナルを取り付けては、そのメニューをタップする。

  5. [THRU] では 1本のケーブルで [PORT 1] と [PORT 2] をショートさせて校正する。

  6. [DONE] をタップすると保存メニューとなり [SAVE 1] ~ [SAVE 6] まで設定を保存できる。 それぞれ「周波数範囲の指定」で設定した周波数が表示される。

    [← BACK] を押してメインメニューへ


    SDカードが使用できるタイプの NanoVNA では設定を SDカードに保存することも出来るようである。


設定・キャリブレーションの確認

  1. 電源を入れ直し、メインメニューから [RECALL] を選択し、保存した設定を呼び出す。(左図直後)
  2. 先ず、[OPEN] のターミナルを取り付けてスミスチャートの [1] の位置が右端にあることを確認。 呼び出し直後の画面と変わらないのは、ターミナルを付けなくてもオープンには変わりないからである。

  3. [SHORT] では左端に有り、[LOAD] ではセンターで値は 50Ω を表示している。


グラフ表示のスケールを設定する


  1. なお、水色の [TRACE 3] に付いては標準では、最下限をゼロとして 5段目(上下センター)に設定されている。 [SCALE] の一つ下に有る [REF POS] を選択して、6 を入力。一段上に移動する。
    後にマーカーを4個設定したら6段目ラインに重なるので、5の方が良いかもしれない。

  2. メインメニューから[DISPLAY] → [TRACE] → [TRACE 0] を選択(確認)、[← BACK]して、メニュー中程の[SCALE] をタップすると数字キーが表示されるので .4 [Enter] と入力する。
  3. 右図、右端の目盛りが 0.4 刻みとなり、下部ひと目盛りが SWR 1~1.4 の範囲となる。(50Ωダミーを付けているのでほぼ SWR=1)

  4. [TRACE 1]、[TRACE 3] について、[SCALE] にて 25 [Enter] を指定する。 右図、右端の目盛りが 25 刻みとなり、水色ラインが 50Ω のラインとなる。


測定ポイントのマーカーを増設する [MARKER]


  1. メインメニューの [MARKER] をタップして表示されたメニューで、[SELECT] を選択する。
  2. すでに、[MARKER 1] が選択されていることを確認して、グラフ画面上をタップしてメニューを消す。

  3. 左端に有るマーカーをドラッグしてアマチュア無線の周波数範囲の最下位に移動。


  4. グラフ画面上をタップするとメニューが再表示されるので [MARKER 2] を選択してメニューを消す。

  5. この作業を [MARKER 2] センター又は呼出周波数など、[MARKER 3] 周波数範囲の最上位のように設置し、 [MARKER 4] をマッチングを取りたいところに移動できるポイントとして適宜設置する。

  6. 最後にもう一度メニューを表示させて、[← BACL] を2回、メインメニューから [RECALL SAVE] → [SAVE] で改めて保存する。




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