NanoVNAのファームウェアをアップデートする(2)
Back
Alt+HOME
一年ぶりのファームウェア・アップデート。何か前回と勝手が違う!?
参照:
NanoVNA-F v2 のファーム・アップは超簡単!
必要となるファイル類(最新版をダウンロード)
- 書き込みツール
- https://dfu-util.sourceforge.net/releases/
- DFUモードでUSB書き込みをするためのUSBドライバ
- https://zadig.akeo.ie/#google_vignette
- ファームウェア
(.bin と .dfu が有れば .dfu の方をダウンロード)
- https://github.com/hugen79/NanoVNA-H/releases
https://github.com/DiSlord/NanoVNA-D/releases
2025年4月現在でもこれが最も新しい。
解凍すると左図の様なフォルダー構成になるので(図は Win64 の場合)、他のダウンロードファイルも同フォルダーにまとめてある。
下から 2つ目がファームウェア、 [Z] のマークのアイコンがUSBドライバーの変更ユーティリティ。
書き込みに使用するのは、上から 3つ目の
dfu-util.exe である。
NanoVNA-H-SI_20250220.dfu が最も新しいファームウェアであった。
また、このファイル名の一部に
MS、
SI、
ZK の区別がある。SIのチップが手に入らなくなって、変更されてからのファームのようだ。
見分け方は裏面のラベルに
HW version 3.6_MS のように記載されているようだが、当方のものには全く何の記載も無い。と言うことはそれほど古いのか!?
従って変更される前の
SI と判断した。
USB接続のドライバーを更新する
前回(1年前)はPCが違っていた
- [Options]をクリックして、ドロップダウンリストから[List All Devices]をクリックする。
- ダイアログボックスの選択リストから、
図の様にChibiOS/RT Vertual COM Portを選択する。(PCに依っては正しい)
- 他の設定は図のとおりで[Replace Driver]をクリックする。
今回の完全な Windows 11 互換マシンでは 1年前認識しなかったドライバーがすでに
NanoVNA-H として認識している。
ただし、NanoVNA を DFU モードにすると、図のように
STM32 BOOTLOADER として認識する。(Zadigに依る書換不要?)
=MEMO= NanoVNA Saver を使用する場合は COMポートが必要となる。
その場合、このユニバーサル・シリアルバス・デバイス NanoVNA-H の「ドライバーの更新」にて、[→ コンピューターを参照してドライバーを検索]
→ [→ コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します。] → [USB シリアル デバイス] と辿ってシリアルポートを作成する
実際にファームウェアを焼き込んでみる
- コマンド1
- dfu-util.exe -d 0483:df11 -a 0 -s 0x08000000 -D NanoVNA-H-SI_20250220.dfu
- ×
- コマンド2
- dfu-util.exe -d 0483:0000 -a 0 -D .\NanoVNA-H-SI_20250220.dfu
- ○
- コマンド3
- dfu-util.exe -a 0 -D NanoVNA-H-SI_20250220.dfu
- ○
最初、ドライバー書き換え時の
0483:5740 が書き込み時指定すべき USB のポートであると思い込んだが、次のように
NanoVNA をdfuモードにして調べると・・。
(dfu-utilityのフォルダー内でコマンドを実行)
PS C:\Users\USER\Desktop\dfu-util-0.11-binaries\win64> ./lsusb
:
:
Bus 001 Device 034: ID 0483:df11
:
となるのでてっきりこのアドレスを USBポート指定するのだろうと推測したが -d 0483:df11 を指定すると書き込めない。
そこで思い切って-d オプションを省いてみたところスルスルっと進んだ。-s 0x08000000もついでに省いてみたが問題なし。規定値なのだろう。
ちょっと深掘りをすべく、0483:df11を指定したときのエラーメッセージに「ファイルのサフィックスは0483:0000である」と言うようなものが有った。
そこで、とにかくファイル属性に合わせ -d 0438:0000 をコマンドに指定してみたら同様にすんなりと行った。ちょっと今後のため認識を新たにした。
PS C:\Users\USER\Desktop\dfu-util-0.11-binaries\win64> ./dfu-util.exe -d 0483:0000 -a 0 -D .\NanoVNA-H-SI_20250220.dfu
dfu-util 0.11
Copyright 2005-2009 Weston Schmidt, Harald Welte and OpenMoko Inc.
Copyright 2010-2021 Tormod Volden and Stefan Schmidt
This program is Free Software and has ABSOLUTELY NO WARRANTY
Please report bugs to http://sourceforge.net/p/dfu-util/tickets/
Multiple alternate interfaces for DfuSe file
Opening DFU capable USB device...
Device ID 0483:df11
Device DFU version 011a
Claiming USB DFU Interface...
Setting Alternate Interface #0 ...
Determining device status...
DFU state(2) = dfuIDLE, status(0) = No error condition is present
DFU mode device DFU version 011a
Device returned transfer size 2048
DfuSe interface name: "Internal Flash "
File contains 1 DFU images
Parsing DFU image 1
Target name: ST...
Image for alternate setting 0, (2 elements, total size = 92926)
Setting Alternate Interface #0 ...
Parsing element 1, address = 0x08000000, size = 73030
Erase [=========================] 100% 73030 bytes
Erase done.
Download [=========================] 100% 73030 bytes
Download done.
Parsing element 2, address = 0x08011d48, size = 19880
Erase [=========================] 100% 19880 bytes
Erase done.
Download [=========================] 100% 19880 bytes
Download done.
Done parsing DfuSe file
Back
Alt+HOME

この 作品 は
クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンス
の下に提供されています。
English
Powered by