西国三十三所ドライブ 第九番 興福寺 南圓堂
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牡丹の季節、長谷寺を訪れてから、早半年が経った。続けてここに参詣していれば満開の藤の花を見られただろう。経験したことの無い(気象庁用語)夏を経て雲一つ無い秋日和、今日は電車の 「Day Trip」 となった。
近鉄京都線で近鉄奈良駅へ。東出口の階段を上がると商店街を抜ける。
三条通を左へ進むと、去年から始まった「五重塔」解体大修理の素屋根が見える。確か七年間を要すると報道されていたと思う。
札所としての南圓堂〈南円堂)
南圓堂は興福寺の一つの御堂で、他にも北円堂や中金堂、東金堂などが有り全体が構成されているが、三十三所としてはこの南圓堂を指している。
三条通を来ると、「
猿沢池」の手前に出る。
左手に階段が有り「
南圓堂」と記された石碑が建っている。
階段の中程の踊り場から左に少し行くと、「
三重塔」が見られる。
階段を上り詰めると、そこはもう南圓堂前である。国内最大と言われる、直径 15m の本瓦葺き八角円堂で国の重要文化財とのこと。
焼失したため1789年に再建されたのを、1997年に6年がかりの大修理の後創建時の姿に戻されたらしい。
西国霊場として唯一の本尊、「
不空羂索観音」が安置されている。
*不空羂索観音:日本では「不空羂索観音菩薩」や、「不空羂索観世音菩薩」などさまざまな呼称がある。
尊名の「不空」とは「むなしからず」、「羂索」は鳥獣等を捕らえる縄のこと。
従って、不空羂索観音とは「心念不空の索をもってあらゆる衆生をもれなく救済する観音」を意味する。
Wikipediaより
南圓堂の右横には「
一言観音堂」」が有り、
隣の納経所(実は
興善院という興福寺の
塔頭の一つ)の仏堂とのこと。
この納経所が御朱印の窓口になっている。
興福寺境内を散策
南圓堂から振り返ると、三条通から見えていた修復中の「
五重塔」が見える。と言っても完全に素屋根に囲まれて、まるでビル建設現場のようだが・・。
左手には、今までの三十三所巡りとは明らかに様式が異なる本堂が有る。「
中金堂」である。
*「中金堂は興福寺伽藍の中心になる最も重要な建物で、寺伝では創建者を当時の日本の律令制度をまとめ、
藤原氏の栄光の基礎を築いた藤原不比等とします。
創建当初の中金堂の規模は当時の奈良朝寺院の中でも第1級でした。」と
興福寺WEBに記されている。
その正面にステージのような背丈を超える高台が有り、南大門跡と記されている。興福寺としてはここが正面参道なのだろう。
南大門をくぐって(乗り越えて)外へ出てみた。
工事中の五重塔の左隣には「
東金堂」が有るが、柵で囲まれ近づくことは出来ない。
お出かけの楽しみ
そのまま、インバウンドの皆さんが鹿の餌やりで楽しんでいる森のそばを抜けて大通り
(春日大社方面に続く
登大路:以前の春日大路から改名)に出て駅方面へ向かった。
途中、「春日ホテル」に隣接したレストランが有ったので食事をすることに・・。写真のモニュメントから少し駅方面へ下ったところに有る。
天ぷら御膳
春日御膳
デザート&コーヒー
それにしても外国からの観光客の方が多くて、ちょっとした海外旅行の気分だった。帰路の近鉄も周り中囲まれるほどに・・。
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