Ubuntu & AlmaLinux マルチブート
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12,800円でi5-4590, 8GBメモリ, 128G SSD, 500G HDDが手に入った。Linuxのテスト用に以前から欲しいと思っていた。これと同じ機種の16GBメモリのタイプを現在 Windows11 仕様(要件を満たしていない)にして使っている。各種ポートも多く非常に使い勝手が良いので購入した。メモリは8GBなら2000円台なので必要ならいつでも買えるし、先になるほど安くなる。(ただし、キーボード・マウス・ディスプレイ無し。OSは付いてるけど不要。)
先ずメインに使用する Ubuntu 24.04 を入れる
- Ubuntuのサイトから Ubuntu 24.04の ISOイメージをダウンロードして USB に焼く。
日本語リミックス(自動的に日本語環境になる?)は 24.10 からは ISOイメージにおける日本語化は難しくなってきたため中止する・
と書いてあったのでそうではない方をダウンロードした。
- USBを挿して、起動時 F9 を連打するとブートメニューが出るので SanDisk(hpでは) を選択して USB から起動しメニューにて[Install]を選択。
- 普段使いなので、スピードの速い SSD 128GB をすべて使って自動的に処理させる。
- これで[再起動]が表示されれば、USB を抜いてクリックすればもう使える状態。
テスト用に AlmaLinux を HDD側の一部を使ってインストール
- ubuntu同様に ISOイメージを USB に焼いて挿入し、ブートメニュー [F9] で、やはり SanDisk を選択する。
- インストール途中で選択する、インストール先ドライブでは SSD ではなく HDD の方を選択する。
容量で見分けると間違わない。Windowsで言う「ドライブC」「ドライブD」、
あるいは SATA0、SATA1 と Linux の sda、sdbは必ずしも順番が合致しないので注意。
当方の場合、Windows の入っていた ドライブC は、SSD の SATA3で Linux の認識は sdb。予備の ドライブE (ドライブDはDVD) は SATA0で sda と言った具合。
なお、500GBの HDD を一部(例えば SSD と同じ128GBほど)使ってほとんどを予備で残す為には、ドライブのパーティショニングが必要になる。
Bootパーティション
GRUB〈ぐらぶ〉: GRand Unified Bootloader。 Windowsでは Boot ManagerとSystem Loaderが有り、Safe modeに切り替えたりするが通常は見えない。
同様に
Ubuntu では、設定でそのブートメニューが待機時間ゼロとなっていてやはり見えない。
どうしても見たい時は、起動直後に[
Esc] キーを連打する。
- AlmaLinux では待機時間が標準で 5秒 に設定されていて起動時確認することが出来る。
GRUB version 2.06
*AlmaLinux (5.14.0-427.40.1.e19_4.x86_64) 9.4 (Seafoam Ocelot)
AlmaLinux (0-rescue-dcbff25e7a0e4046928701c180ed7beb) 9.4 (Seafoam Ocelot)
Ubuntu (on /dev/sdb2)
Ubuntu, with Linux 6.8.0-48-generic (on /dev/sdb2)
Ubuntu, with Linux 6.8.0-48-generic (recovery mode) (on /dev/sdb2)
Memory test (memtest86+x64.bin) (on /dev/sdb2)
Memory test (memtest86+x64.bin, serial console) (on /dev/sdb2)
ここで分かることは
[*] が付いているメニューが規定立ち上げされるOSで、ここでは AlmaLinux である。
三行目から、先にインストールした Ubuntu が認識され、実際選択すると Ubuntu が立ち上がる。
=MEMO=
Ubuntu 側の GRUB で同様の認識はするのか、実際逆の順番でインストールしてみたが、認識しなかった。
このことは、Ubuntu の説明でも記述されており、想像するに Debian より Windows的利用者も多いことから、ある種危険を遠ざけたのかも知れない。
- そこで、AlmaLinux側の GRUB を編集して Ubuntu を標準で立ち上げるよう設定する。
GNU nano 5.6.1 /etc/default/grub
GRUB_TIMEOUT=5
GRUB_DISTRIBUTOR="$(sed 's, release .*$,,g' /etc/system-release)"
GRUB_DEFAULT=saved -------> saved を Ubuntu (on /dev/sdb2) を示す 2 (上から 0, 1, 2) に変更
GRUB_DISABLE_SUBMENU=true
GRUB_TERMINAL_OUTPUT="console"
GRUB_CMDLINE_LINUX="crashkernel=1G-4G:192M,4G-64G:256M,64G-:512M resume=/dev/mapper/almalinux-swap rd.lvm.lv=almalinux/>
GRUB_DISABLE_RECOVERY="true"
GRUB_ENABLE_BLSCFG=true
さらに、このPCの BIOS を変更して、上の GRUB (AlmaLinux用) が入っている HDD を立ち上げドライブに指定する。
Boot Order
UEFI Boot Sources
USB Floppy/CD
USB Hard Drive
ATAPI CD/DVD Drive
Legacy Boot Sources
Hard Drive
USB Hard Drive
SATA3
↑SATA0 ---------> SATA3(SSD) より上に SATA0(HDD) を移動
ATAOI CD/DVD Drive
USB Floppy/CD
Network Controller (IBA GE Slot 00C8 v1550)
F5=Disabled, Enter=Drop, F10=Accept, ESC=Cancel
これで、PCの電源を入れた直後の挙動として、BIOS に依って AlmaLinuxの HDD が選択され GRUB が立ち上がる。
この時タイミングを計って上矢印〈カーソル)を2回押せば AlmaLinux が立ち上がるし、放っておけば5秒後に Ubuntu が立ち上がる。
結論的には GRUB を利用するなら、下記のように別途パーティションを作成して新規に分岐GRUBを作成した方がより良い。
何故なら、各OSでGRUBに絡む変更が有った場合、AlmaLinux本体のGRUBに依存していると、Ubuntuが立ち上がらなくなる可能性が有る。
(新規GRUB) ┌── Ubuntu GRUB
Ubuntu ──┘
AlmaLinux ─┐
└── AlmaLinux GRUB
また、Ubuntuを常用とし希に AlmaLinuxを使うという場合なら、BIOSのブートオーダーをそのたび変更しても良いのではとも思う。
リモートデスクトップを有効にする。
- 固定IPアドレスに設定する。[設定] の [ネットワーク] で簡単に指定できる。
- リモートデスクトップ を有効にする。 [設定] → [システム] → [Remote Desktop]
[リモートログイン]タブ
[リモートログイン] → 有効
[接続方法] Hostnameとポート(3389)を確認
[Loning ditails] OSのログイン名・パスワードとは違った方がベター
[Desktop Sharing]タブ
OSのインストールが終了して再起動した後、すぐにこの設定だけは完了させておいた方が良い。
色々設定を模索していたら「リモートログイン」を有効にするスライドスイッチが数秒置いて切れてしまうという現象を回避できなくなり再インストールする羽目になった。
開発環境の構築
- アプリセンターから Visual Studio Code をインストール、C#, C# Dev Kit, Japanese Language Pack などを Add on する。
- .NET環境をインストール
# wget https://dot.net/v1/dotnet-install.sh -O dotnet-install.sh
# chmod +x dotnet-install.sh
# ./dotnet-install.sh --version latest
- .NET SDK のインストール
$ sudo apt install dotnet-sdk-8.0
$ dotnet --info
- PowerShellもインストール可能、ターミナルではダメなのか、やってみて判断
Wake On LAN の設定
PC本体をディスプレイの後ろに隠してしまったので、メインPC(Windows)から
Wake On LAN 出来るようにする。
- Linux側のLANインターフェースに対し、Wake on LAN を有効にする。
$ sudo apt install ethtool
$ sudo ethtool eno1 | grep -i wake-on -----ここで eno1 はインターフェース名
Suports Wake-on: pumbg
Wake-on: d (無効)
Wake-on: g (有効)--------->設定後の確認ではこうなる。
$ sudo ethtool -s eno1 wol g
$ nmcli c show eno1 | grep -i wake-on-lan
802-3-ethernet.wake-on-lan: --(又はdefault)
802-3-ethernet.wake-on-lan-password: --
$ nmcli c modify eno1 802-3-ethernet.wake-on-lan magic
$ nmcli c up eno1
$ nmcli c show eno1 | grep -i wake-on-lan
802-3-ethernet.wake-on-lan: magic
802-3-ethernet.wake-on-lan-password: --
- Widows に Wake On LAN するためのアプリをインストール
Microsoft | Store
その他の設定
- ディレクトリー名のアルファベット化
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
- 時刻表示の変更
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface clock-show-seconds true ---> 秒を表示
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface clock-show-weekday true ---> 曜日の表示
- リモートデスクトップ(AlmaLinuxのXRDP)でキーボードがJIS配列になってしまう。
$ sudo nano /etc/xrdp/xrdp.ini
GNU nano 5.6.1 /etc/xrdp/xrdp.ini
; The following options will override the keyboard layout settings.
; These options are for DEBUG and are not recommended for regular use.
#xrdp.override_keyboard_type=0x04
#xrdp.override_keyboard_subtype=0x01
xrdp.override_keylayout=0x00000409 -----> コメントアウトの # を取る
因みに、日本語(JIS)配列の場合は xrdp.override_keylayout=0x00000411 となる。
- Windowsでのデバイスマネージャ代わりになるアプリとコマンド
GUIアプリケーション
$ sudo apt install hardinfo
$ sudo apt install libcanberra-gtk-module libcanberra-gtk3-module # これを入れないとエラーが出るが動作に影響は無い〈音声に関係のみ)
$ sudo hardinfo
その他のコマンド
$ lspci
$ lsusb
$ lsblk
$ sudo apt install inxi
$ inxi -Fxz
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