月着陸衛星OMOTENASHIの通信PSK31とは
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残念ながら、このアルテミス計画に参加する、日本の「OMOTENASHI:おもてなし」と「ECUULEUS:エクレウス」の詳細を見るまで、PSK31なるモードを全く知りませんでした。幸い先月までに衛星追尾用に、IC-9700とPCとはUSBケーブル(B <=> A)で結ばれています。あとはソフトだけと早速意気込んでやってみました。
テストにはもう一方に同周波数で送受信できる設備が必要です。IC-7100と同じくUSBケーブルでPCと繋がっているセットが有るので2台ともに、
MMVARI for Windows (JE3HHT 森OMのサイト)をダウンロードしました。
それぞれ、430のSSBモード帯で同一周波数にセットして実験開始です。
実際に追尾する場合は
PstRotatorによる衛星追尾設定を参照してください。
この打ち上げ時点では他の追尾ソフトのTLEでは正しくコントロールできませんでした。
OMOTENASHIを搭載したArtemis Iは
日本時間2022-11-16打ち上げ成功
しかし残念ながら分離後OMOTENASHIは通信不良にてUHF送信及び月着陸を逃しましたが、
きっと別の目的を見つけてくれるでしょう!!
詳細及び今後についてはOMOTENASHIのページへ
MMVARIと無線機の設定
IC-7100側
無線機とPCの接続はUSBケーブル一本なので、クローニングソフトが使用できていれば、物理的にはそれで終わりです。
[
Win] + [
x] → [
m] でデバイスマネージャーを開き「ポート(COM と LPT)」で確認すると、
上図のように
Silicon labs の USBドライバが2ポートを認識しています。もしこれが評されていないときは
ICOM USBドライバー ⇒をダウンロードして下さい。
通常この2ポートは片側がサウンド・ボイスを流し、もう一方が
CI-Vコントロール(この場合PTT制御)に使用されます。
下図のように設定してみて、コントロールできないようなら逆を試してみてください。(今回COM4がCI-V)
■セット 3/4■ |
交信/受信履歴ログ | ▲ |
機能設定 | ▼ |
トーコントロール | |
外部端子 | ← |
■外部端子 2/4■ |
ACC変調入力レベル 50% | ▲ |
DATA変調入力レベル 50% | ▼ |
USB変調入力レベル 50% | |
変調入力(DATA OFF) MIC, ACC | ← |
■外部端子 3/4■ |
変調入力(DATA ON) USB | ▲ |
外部キーパッド | ▼ |
CI-V | |
USB2/DATA1 端子機能 | ← |
■USB2/DATA1 端子機能 1/2■ |
USB2端子機能 OFF | ▲ |
DATA1端子機能 OFF | ▼ |
GPS出力 OFF | |
DVデータ/GPS出力ボーレート 9600 | ← |
■CI-V 1/1■ |
CI-Vボーレート 19200 | ▲ |
CI-Vアドレス 88h | ▼ |
CI-Vトランシーブ OFF | |
CI-V出力(アンテナ用) ON | ← |
IC-9700側
IC-7100同様にドライバーが入っていない場合は、ICOM 同ダウンロードサイトより取得してください。
ポートのボーレート
19200 は無線機側の
CI-Vボーレート と同じ設定にします。
また、
CI-Vアドレス も同様に機種ごとに合わせて設定します。(最下部の設定画面参照)
IC-7100のCI-Vアドレスは
88h ですが、IC-9700は
A2hです。
その他項目は図のとおりに設定してください。
これらの設定がうまく行けば基本的に相互に文字通信が可能となります。
実働シミュレーション
周波数を合わせ、モードを
SSB に設定します。他の資料によると
SSB-DATA にセットすると言う記述が有ったのですが作動しませんでした。
──\
──/
[
F12] を押すか [
TX(F12)] をクリックすると送信を開始します。インジケータが黄色くフルスケールに触れます。
同時に二股の波が立ちます。受信側ではそれに合わせて同じ様な波の起伏が現れます。これで交信の準備が出来ました。
──\
──/
黄色く送信している側で、下段の入力枠内で文字を入力すると送信マーカー( [TX 2022/m/d hh:mm:ss] )の直下に同じ文字が転写されます。
少しタイムラグが発生しますが、相手側の受信マーカー( [RX 2022/m/d hh:mm:ss] )の下に同じ文字が転送されます。
文章を打ち終えたら、もう一度 [
F12] を押します。事後処理をした後送信が切れます。
/──
\──
この例は、逆に返信をしている所です。前回の受診時に比べて今回の相手側は受信レベルが低いようです。電波は近いので弱いという事はありません。
送信側の変調が十分なようなので、受信側つまりIC-7100のPCへの出力、又はPC(ソフトウェア)が受けるマイク(USBケーブル)入力ゲインが低いなど、
調整の必要は有りそうですが、一応
これで電波の届く範囲で文字通信(いわゆるチャット)が可能となりました。
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