PCからFox Delta ST2-USBを較正する
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ST2-USBのキャリブレーションについての記述をFox Delta のサイトで見つけたので、自分なりの解釈で日本語で書いてみました。(Thanks Brian Kay Walker / K9BKW and Fox Delta Dinesh Gajjar VU2FD)
PCとST2-USBを接続してターミナルソフトでログインする
PCとFox Delta ST2-USBをタイプA/タイプB(USBプリンタケーブル)のUSBケーブルで接続すると図のようにLCDが点灯し、次図のようにCOMポートが追加されます。
デバイスマネージャーは[Win]+[x]→[m]で表示できます。ご自身のCOMポートを確認してください。
ここでは[
COM7]が確認できます。
PuTTY(TeraTermや標準のWindowsTermでOK)で
Serialを選択するとシリアルポート[COM1]ボーレート[9600]が表示されますので
[COM7]に書き換えます。
ターミナルソフトで詳細の設定を要する場合は、ボーレート9600bps、データビット8ビット、パリティなし、ストップビット1、フロー制御なしに設定します。
PuTTYの場合は図の左ペイン、設定メニューの最下位の「シリアル」をクリックすると設定できます。
コンソールを操作してみる
何のプロンプトも表示しないのでログインできたのか分かりません。そこで[
c]→[
Enter]と打ってみます。大文字小文字を区別しません。
PuTTY
+0000
すると画面に
+0000と現れます。[c]と打ったことも[Enter]を押したことも反映されません。ただ結果のみ返されます。
表示された数値は、気付かれたと思いますが、液晶画面の
Azの値(較正前)です。これでログインしていることが分かります。
=MEMO= この時点では
コントローラとST2-USBの調整をST2-USBのフロントパネルボタンを使用して完了して居り、
コントローラメータ上では、水平角・仰角共に 0°になっていますので +0000 を示します。
=MEMO= 上記のとおり先にマニュアル通りのキャリブレーションを終えています。
もしかすると、今回のPC側からのキャリブレーションは同じことをしているのかも知れません。(現時点では不明です)
実際にローテータを動かして較正(Calibration)してみる
- コントローラ又はST2フロントパネルの水平用ボタンスイッチを使って、真北を示す 0°までローテータを動かします。
更に、仰角用スイッチで仰角 0°にします。
- 水平方向の最も左をセットするには、次のキーを順に打ちます。
[F]→[A]→[S]→[Enter](小文字でも可)
コンソールには次のような反応が出力されます。
PuTTY
+0000
Az Offset=0009
- 続いて仰角を 0°にセットします。
[F]→[E]→[S]→[Enter]
コンソールには次のような反応が出力されます。
PuTTY
+0000
Az Offset=0009
El Offset=0028
- 次に、最も右に廻した位置(G-5500DC: 450°/ 他: 360°)にローテータを回転させます。
更に、仰角を最も上げた位置(G-5500DC: 180°/ 他: 90°)にします。
- 水平方向の最も右をセットするには、次のキーを順に打ちます。
[F]→[A]→[F]→[Enter]
(360°又は450°南CCWの場合[F]→[A]→[E]→[Enter])コンソールには次のように表示されます。
PuTTY
+0000
Az Offset=0009
El Offset=0028
Az mul=0001.8288
- 続いて仰角を 180°(反転水平)について構成します。
[F]→[E]→[E]→[Enter]
(90°ローテータの場合[F]→[E]→[N]→[Enter])コンソールには次のように表示されます。
PuTTY
+0000
Az Offset=0009
El Offset=0028
Az mul=0001.8288
El mul=0004.7666
- 北CCW(既定値)か南CCWかを確定します。
[F]→[N]→[Enter](南CCW:[F]→[S]→[Enter])
PuTTY
+0000
Az Offset=0009
El Offset=0028
Az mul=0001.8288
El mul=0004.7666
North stop
- 最後に、較正した値をEEPROMに書き込みます。
[F]→[W]→[Enter]
PuTTY
+0000
Az Offset=0009
El Offset=0028
Az mul=0001.8288
El mul=0004.7666
North stop
EEPROM write OK
以上でST2-USBのキャリブレーションは終了です。
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