G-5500DCとST2-USBをセットアップする
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仰角・水平ローテータ(G-5500DC)をPCでコントロールするにはどうしたら良いのか、まずマニュアルを良く読んでみました。そして、頭の中に全体イメージを構築するために自分の言葉でブログにしてみました。但し、その2つをインターフェースするもの、つまりPCのソフトウェアで計算した軌道を、ロータコントローラへ電圧の変化として伝える装置が必要でした。
入手先 :
Fox Delta
Thanks to Richard A Creasey (AI4Y) and his
WEB SITE
ローター/コントローラ/PCコントロール用インターフェース接続
- ローターとコントローラの配線(電源オフ)
マニュアルによると0.5mm2の5芯ケーブルが必要で、40mを超える場合は0.75mm2を使用するようにと書かれています。
更に、撚線ではなく単線のほうが、少し硬いのが難点だが、良いとの文献も見られました。
これについてはマニュアルに従って仰角ロータとELEVATION端子、水平ロータとAZIMUTH端子のそれぞれ同一番号を結線します。
ローテータ付属の7ピン接続コネクタ(七星 NJW-207-PF10)の1番から5番を使用し、前述のとおりコントローラの同番号を接続します。
- コントローラのエクスターナルコントロール端子とFox Delta ST2-USBとの結線
付属の8ピンDINコネクタに、図のような8芯線を別途購入の上半田付けして、用意しておく必要が有ります。
コントローラとST2-USBはそれ程離すことは無いと思いますので1mも有れば充分でしょう。
(DINコネクタはST2-USBにもG-5500DCにも付属していますが少し形状が異なるためG-5500付属の物を使う方が良い)
YAESU G-5500DC 取扱説明書より抜粋
- 機能
- 端子番号
- 内容
- 水平回転角度検出端子
- 6
- 0~450°を0V~(2.0V~4.5V)の電圧値に変換される。
出力インピーダンス 10kΩ
- 垂直回転角度検出端子
- 1
- 0~180°を0V~(2.0V~4.5V)の電圧値に変換される。
出力インピーダンス 10kΩ
- LEFT回転制御端子
- 4
- 端子番号8と接続すると、ローターは左回転する。
- RIGHT回転制御端子
- 2
- 端子番号8と越属すると、ローターは右回転する。
- DOWN回転制御端子
- 5
- 端子番号8と接続すると、ローターはDOWN方向へ回転する。
- UP回転制御端子
- 3
- 端子番号8と接続すると、ローターはUP方向へ回転する。
- 出力電圧:約DC13V~8V
出力電流:100mA以下
- 7
- この電圧は定電圧ではありません。出力電流によって出力電圧は変動します。
100mA流した時利用できる電圧は、8V程度になります。(0.5Aのヒューズ内蔵)
USBによりPCから給電するときは結線しない
- アース端子
- 8
- -
Fox Delta (Dinesh Gajjar / VU2FD) ST2-USBマニュアルから抜粋
- 端子番号
- 機能
- G-5500DC
- カラー
- 1
- GROUND
- 8
- 黒●
- 2
- +VE (_12V from ROTOR
USBでPCから給電するときは結線しない
- 7
- 赤●
- 3
- AZ (Analog Feedback From Rotor)
- 6
- 白○
- 4
- EL (Analog Feedback From Rotor)
- 1
- 灰●
- 5
- LEFT
- 4
- 青●
- 6
- RIGHT
- 2
- 黄●
- 7
- DOWN
- 5
- 茶●
- 8
- UP
- 3
- 緑●
Fox Delta ST2-USB
は以前 ST2-RS232として販売されていたものを、昨今RS232CポートがPCに付かなくなった事に対応させたものです。
製品としては、ケースが青色とチョコレート色、液晶がオーソドックスな緑系とブルーバックに白文字と4種類の組み合わせから選べます。
ST2-USB の設定
- 初期電源投入時の液晶表示
LVB Tracker
Firmware v0.7
Warning: bad
EEPROM data.
初めて電源を接続すると上図のようなメッセージが表示されます。
「bad EEPROM data」とはまだST2-USBに接続されているローテータコントローラの情報が書き込まれていないと言う意味です。
最終的に、左図のように適当な水平度数と仰角度数を表示して停止します。
これらは、8芯ケーブルを接続しなくてもPCとUSB接続すれば表示されます。
- ロータコントローラDIN8ピンとST2-USBのネジ止め8端子を接続する
前述のとおり8ピンDINと8芯線を半田付け出来ていれば、カラーどおりST2-USBの端子番号に合わせて簡単に結線できます。
今回は、すでにUSBケーブルを通してPCから給電しているので、2番ピンは結線せずコントローラ側のDIN8ピンの7番ピンにも半田付けしないこととします。
- ST2全面の[右(R)][左(L)][上(U)][下(D)]の4っつのボタンのうち一つを押し続けて次の画面を出します。
=MEMO= 上記 1.の2メッセージが表示されている間に押す必要が有ります。
Set Az=min &
press D (U=esc)
この状態でロータコントローラ(G-5500DC)の電源を入れます。
さらに、画面の指示に従って、ロータを動かしながら、データを入力します。
なお、入力には左側上[R]下[L]、右側上[U]下[D]のボタンを使用します。
画面の意味は、コントローラの水平角メータを 0°にした所で、ST2-USBの[D]ボタンを押します。中止は[U]を押します。
=MEMO= ローテータとコントローラのゼロ点や最大角調整は前述のとおり終えているものとします。
Set El=min &
press L (R=esc)
コントローラの仰角メータを 0°にした位置で、ST2-USB の[L]ボタンを押します。
Set Az=max &
press D (U=esc)
水平ローテータを最大角 450°まで回転させ、[D]ボタンを押します。
(最大角が 360°の機種では 360°)
Set El=max &
press L (R=esc)
仰角ローテータを最大角 180°まで回転させて[L]ボタンを押します。
(最大角が 90°の機種では 90°)
Az range: 450 U
360 D (R=esc)
水平角 450°の機種か、360°の機種かを指定します。G-5500は 450°なので[U]を選択。
El range: 0-90 U
0-180 D (R=esc)
仰角 180°の機種か、90°の機種かを指定します。G-5500は 180°なので[U]を選択します。
CCW stop North=U
South D (R=esc)
北方向始点・終点か、南方向始点・終点かを設定します。[U]ボタンを押します。
EE Write: U
(R=esc)
今まで、設定してきた値を EEPROM に書き込みます。
これで次回電源を入れた時にはEEPROMのエラーメッセージは表示されなくなります。
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