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G-5500DCとST2-USBをセットアップする

5月
26
2022
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仰角・水平ローテータ(G-5500DC)をPCでコントロールするにはどうしたら良いのか、まずマニュアルを良く読んでみました。そして、頭の中に全体イメージを構築するために自分の言葉でブログにしてみました。但し、その2つをインターフェースするもの、つまりPCのソフトウェアで計算した軌道を、ロータコントローラへ電圧の変化として伝える装置が必要でした。


Thanks to Richard A Creasey (AI4Y) and his WEB SITE

ローター/コントローラ/PCコントロール用インターフェース接続



  1. ローターとコントローラの配線(電源オフ)

  2. マニュアルによると0.5mm2の5芯ケーブルが必要で、40mを超える場合は0.75mm2を使用するようにと書かれています。 更に、撚線ではなく単線のほうが、少し硬いのが難点だが、良いとの文献も見られました。 これについてはマニュアルに従って仰角ロータとELEVATION端子、水平ロータとAZIMUTH端子のそれぞれ同一番号を結線します。


    ローテータ付属の7ピン接続コネクタ(七星 NJW-207-PF10)の1番から5番を使用し、前述のとおりコントローラの同番号を接続します。

  3. コントローラのエクスターナルコントロール端子とFox Delta ST2-USBとの結線


  4. 付属の8ピンDINコネクタに、図のような8芯線を別途購入の上半田付けして、用意しておく必要が有ります。 コントローラとST2-USBはそれ程離すことは無いと思いますので1mも有れば充分でしょう。
    (DINコネクタはST2-USBにもG-5500DCにも付属していますが少し形状が異なるためG-5500付属の物を使う方が良い)

    YAESU G-5500DC 取扱説明書より抜粋
    機能
    端子番号
    内容
    水平回転角度検出端子
    6
    0~450°を0V~(2.0V~4.5V)の電圧値に変換される。
    出力インピーダンス 10kΩ
    垂直回転角度検出端子
    1
    0~180°を0V~(2.0V~4.5V)の電圧値に変換される。
    出力インピーダンス 10kΩ
    LEFT回転制御端子
    4
    端子番号8と接続すると、ローターは左回転する。
    RIGHT回転制御端子
    2
    端子番号8と越属すると、ローターは右回転する。
    DOWN回転制御端子
    5
    端子番号8と接続すると、ローターはDOWN方向へ回転する。
    UP回転制御端子
    3
    端子番号8と接続すると、ローターはUP方向へ回転する。
    出力電圧:約DC13V~8V
    出力電流:100mA以下
    7
    この電圧は定電圧ではありません。出力電流によって出力電圧は変動します。
    100mA流した時利用できる電圧は、8V程度になります。(0.5Aのヒューズ内蔵) USBによりPCから給電するときは結線しない
    アース端子
    8
    -
    Fox Delta (Dinesh Gajjar / VU2FD) ST2-USBマニュアルから抜粋
    端子番号
    機能
    G-5500DC
    カラー
    1
    GROUND
    8
    2
    +VE (_12V from ROTOR
    USBでPCから給電するときは結線しない
    7
    3
    AZ (Analog Feedback From Rotor)
    6
    4
    EL (Analog Feedback From Rotor)
    1
    5
    LEFT
    4
    6
    RIGHT
    2
    7
    DOWN
    5
    8
    UP
    3
    Fox Delta ST2-USB は以前 ST2-RS232として販売されていたものを、昨今RS232CポートがPCに付かなくなった事に対応させたものです。 製品としては、ケースが青色とチョコレート色、液晶がオーソドックスな緑系とブルーバックに白文字と4種類の組み合わせから選べます。

    ST2-USB の設定


    1. 初期電源投入時の液晶表示

    2. LVB Tracker Firmware v0.7 
      Warning: bad EEPROM data.

      初めて電源を接続すると上図のようなメッセージが表示されます。 「bad EEPROM data」とはまだST2-USBに接続されているローテータコントローラの情報が書き込まれていないと言う意味です。

      最終的に、左図のように適当な水平度数と仰角度数を表示して停止します。

      これらは、8芯ケーブルを接続しなくてもPCとUSB接続すれば表示されます。

    3. ロータコントローラDIN8ピンとST2-USBのネジ止め8端子を接続する
    4. 前述のとおり8ピンDINと8芯線を半田付け出来ていれば、カラーどおりST2-USBの端子番号に合わせて簡単に結線できます。

      今回は、すでにUSBケーブルを通してPCから給電しているので、2番ピンは結線せずコントローラ側のDIN8ピンの7番ピンにも半田付けしないこととします。


    5. ST2全面の[右(R)][左(L)][上(U)][下(D)]の4っつのボタンのうち一つを押し続けて次の画面を出します。

    6. =MEMO= 上記 1.の2メッセージが表示されている間に押す必要が有ります。

      Set Az=min & press D (U=esc) 
      この状態でロータコントローラ(G-5500DC)の電源を入れます。 さらに、画面の指示に従って、ロータを動かしながら、データを入力します。 なお、入力には左側上[R]下[L]、右側上[U]下[D]のボタンを使用します。
      画面の意味は、コントローラの水平角メータを 0°にした所で、ST2-USBの[D]ボタンを押します。中止は[U]を押します。

      =MEMO= ローテータとコントローラのゼロ点や最大角調整は前述のとおり終えているものとします。

      Set El=min & press L (R=esc) 
      コントローラの仰角メータを 0°にした位置で、ST2-USB の[L]ボタンを押します。

      Set Az=max & press D (U=esc) 
      水平ローテータを最大角 450°まで回転させ、[D]ボタンを押します。
      (最大角が 360°の機種では 360°)

      Set El=max & press L (R=esc) 
      仰角ローテータを最大角 180°まで回転させて[L]ボタンを押します。
      (最大角が 90°の機種では 90°)

      Az range: 450 U 360 D (R=esc) 
      水平角 450°の機種か、360°の機種かを指定します。G-5500は 450°なので[U]を選択。

      El range: 0-90 U 0-180 D (R=esc) 
      仰角 180°の機種か、90°の機種かを指定します。G-5500は 180°なので[U]を選択します。

      CCW stop North=U South D (R=esc) 
      北方向始点・終点か、南方向始点・終点かを設定します。[U]ボタンを押します。

      EE Write: U (R=esc) 
      今まで、設定してきた値を EEPROM に書き込みます。



      これで次回電源を入れた時にはEEPROMのエラーメッセージは表示されなくなります。


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