6月 01 2012

お気に入り台所用品を直して使う

おろし金

 最近はと言うよりもう随分と長く、こうしたプラスティック製の台所用品がほとんど。 でも、使いやすいものは何年経っても使い続けたいものだ。
 この木製の「おろし削り器」もう40年近くも我が家の台所にある。それが最近壊れたので直して欲しいと言う。

 あらためて見てみると良くできている。鉋(かんな)のような刃の下に差し込む板の先端、裏表4箇所がそれぞれ違った構造になっていて、 1.フラットな刃の無いもの「皮むき千枚おろし」、2.目の最も細かいもの「ケンツマ削り」、3.中くらいのもの「おなますおろし」、 4.最も間隔の広いもの「切りぼし削り」と書いてある。さらに驚きは最上部にある△型の刃。私は引っかけるためのものかと思ったら、 5.「花形切り」と書いてあった。これ一つで5通り、片付きも良いのだそうだ。昭和の職人の技ありである。

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 壊れていたのは、刃板を差し込んだ後のロック用フックが取れて無くなり、上部の釘打ちまで外れていたのだった。
 釘はステンレスで錆びていなかったが抜け癖が付いていたため、ステンレス製のねじ釘で補強。無くなっていたフックはアルミ板(1mm厚)で作成して、 同じくねじ釘に替えて頑丈にした。

柄を自作

 ついでにってことで、前から柄が取れていた「柄杓:ひしゃく」(柄がないから杓[しゃく]か?)も、その辺の木くずを使って直した。 刀を柄(つか)に固定する方法で、串カツの串(竹:太め)を二箇所打ち込む。これでは力が掛かると柄が割れるのでステンレスの針金を、装飾を兼ねて巻いた。

些細なことだが、何故か心が満足した一日であった。

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