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藤枝宿~岡部宿~鞠子(丸子)宿~府中宿

2014年5月4日(35196歩/7時間51分)



  昔の人はもっと早発ちだっただろうがゆっくりと朝食をとり,8時ホテルを出発。藤枝駅まで二駅,連休の間の各停はすいていて快適だ(左・左写真=8:26)。
  駅前通り(県道225号線)を北へ,国道一号線[青木]交差点へ向かう(左・右写真=8:39)。国道を渡って旧街道へ入る。

  間もなく瀬戸川を渡る,街灯のデザインが綺麗な,勝草橋の袂へやってくる。 左側に灯籠が有り「秋葉神社」「志太の一里塚跡」とある(右・左写真=8:59)。
  川を渡ると市街地(藤枝宿)に入る。この辺りが藤枝の中心のようだ。 上伝馬交番から二軒目「洋品のニコニコヤ」の前に「藤枝宿 上本陣跡」の絵タイルが歩道にはめ込まれている(右・右写真=9:16/2094歩)。

  歩道のあちこちに市の「花・鳥・木」をデザインしたタイルが使われている(左・左写真=9:36)。
  かなりの距離進んで来ると,右手に国道一号線が近づいていると分かる,区画整理された所に来る(左・右写真=9:43)。 この辺り旧道は斜め(写真建物の右手方向)に国道を横切っていたようなのだが,国道に平行に区画整理されてしまっている(建物前へ)。

  突き当たり自動車会社前を右折(右・左写真=9:48)。
  国道に突き当たると,向こう側に松並木の残る旧道が見える(右・右写真=9:49)。残念ながら横断歩道が無い。 折角旧道が残っているのだからと自己責任で十分注意を払って横断した。 出来れば道交法的には無駄かも知れないが文化・歴史的配慮として「押しボタン信号」なりとも着けて戴けたらと思う。

  ショッピングモールの道路整備により旧東海道は歩道となっている(左・左写真=9:51)。
  再び広い車道で遮られる(左・右写真=9:52)。ここは左に位置する国道交差点も近いので迂回しても僅かである。

  車道の向こう側ははっきりと当時のままの旧東海道が残っている。しかし境界が曖昧になっているのが気に掛かる。 こちら側の開発の時は配慮を望みたい。
  ほっとしたのも束の間,またまた住宅街の区画変更で旧道は形を変えたようだ。取りあえず左折して次の丁字路を右折。

  すぐに丁字路突き当たりを左折する(左・左写真=9:56)。
  間もなく,樹齢500年の「須賀神社の楠木」が目を引く。休憩するにはちょうど良い日陰を提供してくれる(左・右写真=9:59)。
  また,2,3分行った右側には「鬼島の建場(立場)」の石碑が有り,半鐘梯子と常夜灯が整備されている。ここは宿場間のお休み処であった。

  葉梨川に架かる「八幡(はちまん)橋」を渡る。 「大井川川留めが解け,岡部宿に滞留していた弥次さん喜多さんもそこそこに支度して八幡・鬼島に至る」 と石碑に書いてあったのを思い出した(右・左写真=10:08)。
  堤防を下り少し左へカーブした辺りの右側に「鬼島の一里塚跡」碑がある。 エムロードAというマンションの道路脇に白い柱が立っている(右・右写真=10:13)。

  間もなく,旧街道は国道一号線と接するがすぐに右手に離れていく(左・左写真=10:18)。
  再び国道が近づき,県道81号との交差点[仮宿]に出る。歩道橋を渡り六叉路(には見えないが)を直進する(左・右写真=10:25)。 歩道橋から見ると向かうべき旧東海道がよく見える。

  朝比奈川に架かる横内橋を渡って集落を抜けると,藤枝バイパス(1号線)高架下の[内谷新田]交差に来る(右・左写真=10:48)。
  ここを斜め左に折れるように高架下の横断歩道を渡ると岡部宿の入り口を示す石碑が有る(右・右写真=10:50)。

  新しい町並みの広い歩道を進んでいくと,[岡部支所前]という藤枝市役所のある交差点に来る(左・左写真=11:13)。 ここで旧東海道は建物一軒分右手へ外れた路地に入る。
  宿場らしい町並みを進んでいくと歩道橋の見えるところで一旦県道208号線に接するが(左・右写真=11:23),すぐ右に折れ集落内を進む。

  再び県道に出て[岡部北]信号を越えた右手に「岡部宿 内野本陣跡」が立派に整備されており無料で入場できる(右・左写真=11:38/12823歩)。
  すぐ隣に「大旅籠 柏屋(かしばや)」があり,当時の旅籠内部がつぶさに見学できる(右・右写真=11:40)。 この先,山に入るので昼食代わりの甘いお餅に,舌鼓を打った。

  旅籠を出るとすぐに旧街道は左の脇道に入る(左・左写真=11:49)。
  橋を渡ってすぐの「一旦停止」を右折して再び県道に合流する。ここが東入り口の枡形であったのだろう(左・右写真=11:50)。

  しばらく県道208号線の側道を進む。 まもなくツツジの長い垣根があり,その外れに[←宇津ノ谷/明治のトンネル]と書かれた標識がある(右・左写真=12:02)。
  道なりに進んで行くと,県道から右手に外れて国道一号線へ下っていく分かれ道がある(右・右写真=12:17)。 このまま県道を行くと「大正のトンネル」を抜ける旧国道一号線である。ここを右手へ下る。

  旧街道は国道へ降りた所の[廻沢口]交差点を歩道橋で渡り,国道の右側道を行く(左・左写真=12:18)。
  まもなく国道の上り線と下り線のトンネルが見えてくる辺りに右手へ下る脇道がある(左・右写真=12:27)。これが旧街道である。 因みにこの2つのトンネルが「昭和のトンネル」と「平成のトンネル」である。

  こぢんまりとした集落へ下りきったところに「坂下地蔵堂」があり,ここを左手へ取ると「明治のトンネル」へ続く。 我々は右に取り「明治のトンネル」の真上を峠越えする(右・左写真=12:30)。
  集落内の坂を登り切る辺りに,左手へさらに登っていく旧街道がある(右・右写真=12:31)。

  山の中腹で思いも寄らぬアスファルト道に出る(左・左写真=12:43)。左へ少し下ると明治のトンネルへ行ける。 この道は県道208号線から明治のトンネル手前で曲がり,ここを経て昭和・平成のトンネルの通気口メンテナンス用に整備されたようだ。
  右手に取り坂を登り切ると,道路左端より柵のある細い旧街道が石垣の上へ延びている(左・右写真=12:49)。

  石垣を登り切るとそこはもう「宇津ノ谷峠」である(右・左写真=12:52)。
  「地蔵堂跡」等を通り山道を下る。最後の急坂を下ると明治のトンネルから来た道に降り立つ(右・右写真=13:05)。

  降りたところ右手に,さらに宇津ノ谷集落内へ下る石畳の旧東海道がある(左・左写真=13:08)。さらに右手登り方向は明治のトンネルへ戻る。
  最初のカーブを大きく曲がった所に階段が有り,そこを降りる(左・右写真=13:10)。

  橋を渡って集落を出ると大正のトンネルから来た旧国道一号線に合流する(右・左写真=13:14)。
  左へカーブしながら下っていくと信号で二股に分岐している(右・右写真=13:16)。 ここは国道一号線へのランプウェイで左の高架になっていない方が旧街道である。

  すぐに昭和・平成のトンネル口辺りの国道に出る(左・左写真=13:20)。ここからしばらくは側道を行くことになる。
  800mほど歩いたところにガソリンスタンドの見える横断歩道がある(左・右写真=13:37)。ここで左の脇道に入る。

  再び歩道橋のあるところで国道一号線に合流し,側道へと進む(右・左写真=13:41)。
  すぐにまた横断歩道のゼブラが見えてくるので,側道から外れて脇道へ入る(右・右写真=13:43)。

  まもなく金色に輝く仏像が見えてくる(左・左写真=13:47)。ここで旧東海道は国道の向こう側に蛇行している。 歩道橋を渡って向こう側の道路(側道ではなく)へ。
  集落に入ってしばらくすると先が突き当たりに見えたので国道の側道へ上がる(左・右写真=14:02)。 ここから次に国道を離れるまでの間は何処が旧街道なのかはっきりとはしなかった。

  国道[二軒家]交差点を右手に進む(右・左写真=14:06)。川沿いに進み右に大きくカーブする辺りから集落に入る。
  しばらく行くと左手に少し遠ざかっていた川が前に現れ橋を渡る(右・右写真=14:23)。 橋向こうが丁字路になっており,その突き当たりにある茅葺きの建物がうどんで有名な「丁子屋(ちょうじや)」である。 一時間待ちと聞きせっかちな弥次喜多はパス。

  ほんの100mあまりで「鞠子宿 脇本陣跡」(丸子まりことも書く)に着く(左・左写真=14:30/25764歩)。 このあとも本陣は見つからなかった。
  途中少し広い車道と合流してしばらくすると,道路が左へカーブしているように見えるところがある。 近づいて行くとコンビニの大きな駐車場前に信号がありY字路になっている。旧東海道は左手へ取る。

  道なりに進んで行くと,国道一号線の[佐渡]交差点へ合流する(右・左写真=15:08)。 すぐに歩道橋があるので国道の左側に渡っておくと良い。
  次の信号[手越原]にて左斜め前方(県道208号線)へと国道を外れる(右・右写真=15:14)。

  さわやかな薄緑の橋梁が見えてきたら安倍川である。本日のゴールは目前であると思うと足取りも軽くなる(左・左写真=15:36)。
  安倍川橋を渡りきると左前方へ「本通」,右直進に「新通」と分かれている。旧東海道は右へ直進する(左・右写真=15:46)。 この辺りには「安倍川もち」の旗や看板が多く目を引く。

  いくつか交差点を越えて直進していくと,4車線の広い道路「ときわ通り」を渡る。 次の細い交差点が「駿河町通り」で,そこから二筋目(ぶんせん鍼灸治療院の草色の看板有り)を右折する(右・左写真=16:14)。
  さらに二筋目が少し広い「駒形通り」。ここを左折する(右・右写真=16:17)。スクランブルを渡ると「七間町通り」となる。

  この辺りはアミューズメント通りという感じでちょっと似合わない雰囲気に戸惑う。 角に「サイゼリア」と「サークルK」のある交差点を右折し,「呉服町通り」へ入る(左・左写真=16:26)。
  この先信号のある呉服町通りと江川町通りの交差点[呉服町]に至り,本日の終点となる。



宿の「静岡タウンホテル」は,僅か一筋南の絶好の場所である。



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