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太田宿~細久手宿

2007年5月3日(31332歩/7時間00分)



  いつものように最寄りの駅、美濃太田を出発。数分で中山道との交差点(祐泉寺付近)に着く。 ここを左折して先ずは太田の渡しを目指す。

  しばらく行くと前方に車の行き交いが見えてくる。21号線である。 斜めに交差する信号の右角に水車のある建物がある(下・左写真)。この角を右折して河岸に向かう。

  実は、この信号までにもいくつか河岸に出る脇道があり、そこを旧中山道とする説もあるようだ。 我々は町並みに敬意を表して一番端まで行くコースをとった。
  堤防の上にも遊歩道があり、前回の坂祝(さかほぎ)からここまで続いている。 突き当たりを左折して、遊歩道まで上がる。

  ここからの眺めの良さ、爽快感は写真ではなく、是非実際に味わって戴きたい(左・左写真=~と道路にフォーカス)。
  太田の渡し跡へは、堤防に階段が有るのだが閉鎖されていた。 仕方なく堤防を駆け下りたが、橋の近くまで行けば河川敷の公園へ降りる車道が有る。 太田橋に戻るには、その車道を上がるか、橋をくぐって向こう側の車道を上がる。

  橋の途中の休憩所のような所へ階段で上がっていけるが、道路との間に段差があり、 おまけにガードレールまである。男性なら何とか行けるが・・・。
  橋を渡るのはもう一つ危険。必ず右側を(旧国道)。 渡りきったら、車道に沿っていく。少し登ってもう一つの車道と合流する。(右・右写真)

  途中一カ所、きっとこっちが中山道だと思ってしまうような脇道が有るが(左・左写真)、 旧国道をまっすぐ行けばよい。
  軽い上り坂を上り詰めた辺りに単車屋さん(レッドバロン)があり、踏切を越える(左・右写真)。 この辺から先を見下ろすと、新しい21号線が右から合流しているのが遠望できる。

  道路の左側を下っていくと、大きく右に折れ交差する形で新旧21号が合流する(右・左写真)。
  4車線の21号線の左側(の方が良い)を、かなりの距離進んでいくと、また21号がバイパスと分かれる(右・右写真)。 先の信号を左折してもいいが、旧街道はここで左へはいる。(右・右写真=Y字路の中に有るのはパチンコBIGMAX)

  まっすぐに国道を進んでいくと信号のある交差点が見えてくる(左・左写真)。 斜めに交差している、手前右側の鋭角のコーナーに道標がある(写真中写真)。
  この信号を過ぎると大きく左へカーブしながらなだらかな坂を上って伏見宿へ入る。
  東濃実業高校前を過ぎ、交差点をひとつ越え、町の外れに本陣跡が有る(左・右写真)。(10045歩/11時30分)

  しばらく緩やかに下っていくと、信号のある交差点を越えたところに茅葺きの家があり、 街道は左へ分かれる(右・左写真=石の道標あり)。
  車のこない道をのんびり歩いていると、「あれっ、どっち」と気になる交差点にくる。 よく見るとカーブミラーの向こうに「中山道→」の道標。右折である(右・右写真)。

  段々、国道に近づきながら大きく左へカーブし、すぐ近くを並行して進むと、 自然に合流し「比衣一里塚」のところで国道21号線の測道に出る(左・左写真)。
  道は川沿いとなり、橋との三叉路(信号あり)を通り、ほんの少し行くと 川からはなれだす辺りに脇道がある(左・右写真)。こっちが中山道。

  途中、一カ所分かれ道があるが(右・左写真)、右へ取るとしばらくして 木々の間を通り抜け(右・右写真)、また国道へ出る。

  国道をしばらく行くと、左側に木陰の涼しげなほこらがある。「鬼の首塚」という。(左・左写真)
  この先に信号のある三叉路が見えてくる(左・右写真)。右折するといよいよ御嵩(みたけ)宿にはいる。

  大きな瓦屋根の趣ある建物がある十字路を左折(右・左写真)。大きな枡形である。
  しばらく進むと十字路の手前に教会のような、水色の屋根の建物が見えてくる(右・右写真)。 ここを右折する。
  とろとろと下っていくと左側に寺院が見えてくる。宿場の西端、天台宗の願興寺である。 この交差点の右向こうが御嵩駅である(下・左写真)。

  駅の手前でお好み焼きのいい匂いがしていたので戻って入る。 パックを買いに来る人が多いのかカウンターはお好み焼きの山。焼きそばを食べたが理由が分かった。 =私的感想:気っぷのいいおかみさんは関東、雰囲気は大阪のうまいもん街(特に昭和の)、味は広島=
(15793歩/12時30分~13時=お好み焼き『せいらく』)

  お寺の角を左へ取るとすぐに、本陣跡がある(上・右写真)。
  宿場東端の丁字路で左折すると(右・左写真)、まっすぐにもと来た国道21号線に向かう。 右折して国道に入る右角に「左 細久手宿/右 御嵩宿」の道標がある。
  ここから次のポイントまではかなりの距離がある。

  「和泉式部廟所」というお墓が左側に見えてくるが、 これを過ぎてすぐの所に「たばこ」の看板を掲げた民家がある(左・左写真)。 ここを左折する。
  すぐに、四つ角に来るので右折する。(左・右写真=車の来る道)

  またまたすぐに民家の前の丁字路を左折する(右・左写真)。
  ぐる~っと大きく右に弧を描くように進んでいくと、車道に出る(右・右写真)。
  この車道を左へ取ると、新しい立派な道路が続いている(下・左写真)。 真ん中に写っているおじさんに、山の中にこんな道路が本当に必要と思うかとアンケートされた。

  さて、中山道はその写真のセンター左寄りから右に分かれていく、それこそ風景にマッチした道がそうである。
  少し行くと、丁字路があるがここはまっすぐ進む(左・右写真)。 この辺りから緑豊かな(足は疲れる)中山道へと入っていく。

  また丁字路に来るが、次は右折する(右・左写真)。 ちょうど写真の真ん中にある民家の横をすり抜けるように山の中へと入っていく(右・右写真)。 アスファルトが切れて、ただの草むらにしか見えないのが中山道である。
  あまりに急で牛の鼻が地面にすれるということで「牛の鼻欠け坂」と言うらしい。おそろしや!

  なんとか急坂もクリアし下っていくとアスファルトの道と合流する(左・左写真)。
  そのまま進んでいくと少し広い車道に出る(左・右写真)。上り下りは有るが全体として山を登っていく。

  車を避けながら登っていくと、車道が大きく左へカーブする辺りに右へはいる所がある(右・左写真)。 中山道はここを入り、すぐに三叉路があるが(右・右写真)右へ取って石畳の道を山へ入っていく。

  新しく整備された石畳で、古さがない代わりにタイムスリップした気にさせられた(左・左写真)。 急な坂道の辛さを紛らすため歌ったことから「謡坂(うとうざか)石畳」の名が付いたらしい。
  足にはきついが爽快な気分で歩く。一カ所丁字路があるが(左・右写真)まっすぐである。

  峠を越え走り出しそうな軽さで下っていくと車道に行き当たる(右・左写真)。 右に折れ、車道を上る。
  ちょうど上り詰め車道が左へ折れて下っていく辺り。山裾の木陰に銘水の泉「一呑清水」がある(右・右写真)。 ペットボトルが空であったが残念ながら「この水は飲めません・・・」とのこと。
  中山道は、白く写っているまっすぐな上り坂。

  しばらく上っていくと、細いアスファルトの車道が横切っている(左・左写真)。 ところが、地道の中山道を車が降りてきた。車道を越えてさらに上っていくと今度は後ろから4、5台も抜いていく。 少し先で謎が解けた。行列ができる(?)ケーキ屋さんである。階段(左・右写真)を上がってみたらズラッ~と・・・。 左へ少し外れた「御殿場山岳展望台」で小休止。(23315歩/14時45分=ケーキ食べたい)

  また、山の中を歩き始める。少し距離はあるが気持ちのいいウォーキングが楽しめる。 坂を下っていくと車道が十字路になっている付け根あたりに下りてくる(右・左写真)。 そのまま真っ直ぐ行くかのように写真奥の道に進む。
  しばらく行くと道路が右にカーブし、次に左へカーブする辺りに蔵が建っている(右・右写真)。

  この蔵の下を直進するように車道から分かれる。 すぐに一段上のセンターラインのある車道に出るが、横断して直進する(左・左写真)。
  一ヶ所右へ行く分かれ道があるが(左・右写真)、立派な石垣の下を直進する。

  ここからまた山道に入る。入口に道標があり「中山道 至御殿場」の文字が見える(右・左写真)。 先に見える一段高くなったところは、「山内嘉助屋敷跡」
  山の中で、珍しく分かれ道に出会う。左へとるが、道案内も充実していて迷うことはない(右・右写真)。

=「青い道標」に統一され、とてもわかりやすい=

  「鴨之巣一里塚」を過ぎて、しばらく行くと山中で道路が交差している(左・左写真)。 まず迷うことはないが、まっすぐである。
  坂(西の坂=秋葉坂)を下っていくと、大きく左カーブした車道に出る(左・右写真)。 車道に沿って左折れしてさらに下る。

  下りきったところに交差点がある(右・左写真=平岩の辻)。久しぶりにお店を見た。
  この写真の中央奥に見える茅葺きの家の前から中山道は左へはいる。 車道は、ぐるっと迂回をしてまた合流する(右・右写真)。
  細久手にはサーキットがあって、時間によっては結構その気で下ってくる。ご注意!

  日陰が長く延びる頃、細久手の入口にたどり着いた。本陣跡を過ぎるとすぐに本日の宿泊先大黒屋さんである。(31332歩/16時35分)
  お昼を食べたお好み焼き「せいらく」のおかみさんが言っていたとおり、心のこもった山菜料理に舌鼓を打った。 同じ目的で旅するもの同士、話もはずみ酔いもまわり、16代目、400年に渡り街道を見続けてきた歴史に包まれ眠りについた。


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