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D-STARリピータ・ゲートウェイのインストール

 アマチュア無線に「D-STAR(ディースターと読む)」というものがあります。デジタル無線機とインターネットを組み合わせ、簡単なハンディ・トランシーバーでも基地局(リピータという)まで届けば離れたところ(外国とでも)と交信ができるというものです。
 従って、いくらデジタルであると言っても無線の信号(パケット)をインターネットに流し、行く先に届ける仕掛けが必要です。これをコントロールしているのは、(社)日本アマチュア無線連盟(JARL)という団体が運営するサーバーですが、基地局でインターネットにデータを送出し、JARLのサーバーとコミュニケーションする機器が必要となります。これを、ゲートウェイ・サーバーと言い、家庭用インターネットのルーターのような役割をします。つまり、この基地局そのものが大がかりな無線LANのようなものなのです。
 さて、今回はそのゲートウェイ・サーバーの故障に備えて、予備機を作ることにしました。その過程をできるだけ分かり易く記したいと思います。

 パソコン本体は、ノート型でもデスクトップ型でもいいのですがLANポートが2つ必要です。
なお、機器類の設置についてはこちらを参照してください。


■Linuxのインストール

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 このゲートウェイというパソコンはWindowsではなくLinuxと言うOSを使用します。一般的にWEB上から無料で手に入ります。
 今回は、「CentOS 5.5」と言うリビジョン(構成によるLinuxの種類)を使います。



■ゲートウェイ機能のインストールと関連する設定




■実働運用に向けてのLinuxのスリム化

 さて、テストも良好となるといよいよ実稼働に移るのですが、その前に不要なサービスはすべて「OFF」に設定することによって、あたかもゲートウェイ専用器のように軽くシンプルなLinuxマシンにします。
実はこのように極限までシンプルなLinuxにインターネットに対して接続設定できるソフトだけを搭載して、
その筐体もパソコンらしからぬ弁当箱に入れたものがルーターである場合が多いのです。
(興味のある方はそんなゲートウェイマシンにも挑戦してみてください。